2011年2月12日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート385

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート385」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

顔回(がんかい)寮母の声色を真似て曰く、「子貢(しこう)さん! 歌の司会、やって下さる? ・・・寮母のお願い!」

子貢曰く、「はい、かしこまりました。 不肖子貢! 歌の司会を務めさせて頂きます。 先生!先輩! 狭いところですが、こちらのステージの方へどうぞ! ・・・歌の準備はよろしいでしょうか? ・・・準備が出来たようですね! ・・・はい、それでは、皆様、改めまして、歌の司会進行役を務めさせて頂くことになりました、古舘伊知郎こと子貢です。 どうぞよろしく。 ・・・『歌は世に連れ、世は歌に連れ』と申します。 ・・・中国が産んだ大天才! プロフェッサー孔子の名言を交えて・・・私の師匠孔子と大先輩の子路(しろ)が寮母に愛を込めて歌います! 曲目は、『空に太陽があるかぎり』。 では、ご両人、よろしくお願い致します~ぅ。 神北(かんぺき)君!ミュージック、スタート!」

子路顔を真っ赤にして曰く、「俺が先生の後について歌います! ・・・先生、よろしくお願いします。」

子 満面の笑みで曰く、「そうか私の後についてきなさい! フォローミ~!」

子 満面の笑みでカラオケの伴奏にのせて曰く、「愛してる~」

子路顔を真っ赤にして直立不動で曰く、「愛してる~」

子 相変わらずの笑顔で曰く、「とっても~」

子路相変わらず顔を真っ赤にして直立不動で曰く、「とっても~」

子 相変わらずの笑顔で曰く、「愛してる~」

子路相変わらず顔を真っ赤にして直立不動で曰く、「愛してる~」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「子路ちゃ~ん、先生ぇ~、し・び・れ・る~ぅ。」

子曰く、「本当に~」

子路曰く、「本当に~」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「寮母! しっしんする~ぅ!」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「皆様! 観客席から、熱狂的ファンの絶叫をお聞き頂けたでしょうか? ・・・先ほどから、私の司会の声も含めまして、先生と子路先輩の歌声が店内スピーカーより響いております。 ・・・これは、『本音で語り合える対話処』居酒屋『ざ・論民』のバイザー京華(きょうか)こと早少女(さおとめ)京華嬢の御好意でしょうか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月11日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート384

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート384」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「これで、皆さん一人一人のわだかまりもとけたところで、今一度、今宵の先生に感謝して、改めて乾杯しませんか?」

子曰く、「いいね! 子路(しろ)も回(かい)も神北(かんぺき)もこれでわだかまりがとけたかね・・・」

子路うなずきながら曰く、「はい!」

顔回(がんかい)うなずきながら曰く、「はい!」

神北うなずきながら曰く、「はい!」

子曰く、「子貢もわだかまりがとけたかね?」

子貢うなずきながら曰く、「はい!」

子曰く、「子貢よ、乾杯の音頭を取ってくれたまえ!」

子貢曰く、「はい、皆様、グラスを御取り下さい! それでは、気分一新改めまして、不肖子貢、乾杯の音頭を取らせて頂きます。 孔子先生のご健康とご長寿並び、益々の孔子塾の発展を願って、乾杯!!」

一同曰く、「乾杯!!」

子曰く、「諸君、ありがとう! 今夜はいつになく言い知れぬ幸せを感じている。 子路、回、子貢、今までよく私について来てくれた。 本当にありがとう! 神北! これからの君に大いに期待しております!」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「先生!先生! 子路ちゃんは本当はね、先生とデュエットしたいのよ! でも照れ屋さんだから、恥ずかしくて言えないの・・・ 代わりに寮母に言わせてね! ここらへんで『空に太陽があるかぎり』を寮母のために歌って頂けませんか?」

子曰く、「ああ、いいよ! ・・・子路、一緒に歌わないか?」

子路曰く、「先生から是非にと頼まれたんじゃなぁ~。 断るわけにもいかないから・・・まあ、リクエストにおこたえして、男(おとこ)子路!歌います!」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「キャ~ステキ~! 神北ちゃん!カラオケの準備できてる? 早く、早くしてちょうだい!」

神北曰く、「はい、準備は出来ています。 後は選曲するだけです。 ・・・寮母さん、ワイヤレスマイクを先生と子路先輩に渡して頂けますか。」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「ラジャ! 寮母了解!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2011年2月10日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート383

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート383」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「道端に倒れていた私を親切な親子が、担ぎあげて自宅に連れて来てくれたんだ。 その家は隙間風の入るあばら家だった。 特に寒い日でありながら、親子は火に当らず、私を火の近くに寝かせてくれたんだよ。 ・・・意識を取り戻した私に、『気がつかれましたね! ・・・お腹がすいているでしょう。 何もないですが・・・。』と優しい言葉をかけてくれた。 私は、アツアツのインスタントの具の入ってないラーメンを御馳走になったんだ。 今でもその味をしっかり覚えている。 このかけラーメンは、間違いなく熱湯をかけてフタしただけの日清のチキンラーメンだ。 この一杯のかけラーメンのお陰で、私は人の情けを知ったのだ。 私は、この親子の思いやりの心を感じて恕の心の大切さが身にしみた。 ・・・私は一晩をその家で過ごさせて頂いた。 その時の私は苦学生で、感謝だけでお礼も出来なかった。 その時受けた御恩を返そうと、社会人になってお金を得るようになってから、その家へ行ってみたのだが、その家は取り壊されて、さら地だけになっていた。 私はその親子の消息を探したが・・・結局のところわからずじまいだ。 私はその時の受けた恩を忘れないために、年の暮になると2~3日何も食べない日をつくっている。 何のためかと言うと、苦学中でひもじかったその時受けた御恩を終生忘れないためだ。  その時出されたかけラーメンを食べている時に、この上ない幸せを感じたんだよ! そう、子路の言う『幸せの味』がしたんだよ! ・・・これが私の一杯のかけラーメンの話だよ!」

子路曰く、「先生! 何度聞いてもいい話ですねぇ~。 思わず泣いちゃいます。 ・・・俺は、先生のこの手の話ならよくわかるんですが・・・ つい、先生になった気になっちゃって・・・先生、ごめんなさ~い~。 ワァー!ワァー!ワァー!」

子曰く、「泣くな! 子路! 知ったかぶりはいかんが、良きものを真似ることは、良くなりたいという欲求の表れだ。 子路のした行為が、人の心に響けば幸いだ。」

子貢曰く、「私は、そんな話があった事を知りませんでした。 今夜はとても冷えますが、この話を先生から伺って心が温まりました。 先生、先輩、回さん、ありがとうございます。」

顔回嗚咽しながら曰く、「先生~! オエ・・・オエ・・・ 子路先ぱ~い! オエ・・・ありが・・・オエ・・・とうございます~・・・オエ。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月9日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート382

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート382」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「子路(しろ)よ! 『一杯のかけラーメン』の話とは・・・どこかで聞いたような?」

子路曰く、「はい、先生申し訳ありません! ・・・先生が貧しかった苦学中の頃のかけラーメンの話を聞いて、先生の受け売りで回(かい)にそのまま話したのだと思います。 ・・・昔のことなのではっきり覚えておりませんが・・・。」

顔回涙をぬぐって曰く、「あのかけラーメンの話は、先生のことだったんですか?」

子曰く、「寝食を忘れて勉学に励んでいた二十歳(はたち)ぐらいの頃だろうか・・・年(とし)も押し迫ったある日のことだ・・・その日は吐く息も凍ってしまうほどの厳しい寒さだったことを覚えている。 大学の講義を受けて帰る途中だった。 寒さと疲れと空腹と睡眠不足が重なって、気を失って道端に倒れてしまったんだ。 ・・・私は意識を取り戻し、周りを見渡してみると、囲炉裏端の一番暖かい所に寝かされていたんだよ。」

子貢あきれた顔をして小声で曰く、「『真の友情を誓い合おう!』と盛り上がったのに・・・もう友情にヒビが入っちゃったよ・・・」

子路曰く、「うるせ~ぇ! それは昔の話だ!」

子曰く、「まあまあ・・・回よ! 受け売りの話にせよ、子路のかけラーメンの話から、少なからず幸せを感じ取る事が出来たのだ。 ・・・ここは子路に感謝だよ! ・・・それも良き思い出として、今もその光景を思い出すたびに、また幸せを感じることが出来るのだから、回にとって子路はまさに幸せの天使に相違ないよ!」

顔回曰く、「はい先生! おっしゃる通りです。」

神北(かんぺき)曰く、「先生! 意識が戻られてからどうなったのでしょうか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月8日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート381

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート381」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

顔回(がんかい)マジ顔になって曰く、「それは本当の事ですか!」

子路(しろ) マジ顔になって曰く、「本当の事だ! 嘘だと思うなら先生に聞いてくれ!」

顔回マジ顔になって曰く、「先生! 先輩の言われてことは真実でしょうか?」

子曰く、「昔の事でうろ覚えだが、そんな事があったかと思う・・・。」

顔回泣きそうな顔をして曰く、「では、先輩!・・・その時に私に『おい、新入り! 腹が減っていれば味わって食べやしないだろうよ! とりあえず腹の中に押し込むのが先決だからな! 高いもの食わしたって、ものの味がわかりゃしねえってことだ! 出された物は、皿以外は何でもいいから感謝して全部残さず食えよ! いいな。』とこんな思いやりの言葉をかけてくれました。 私は今でもその光景を思い出すと、胸が熱くなって涙がこぼれてくるんです。 あの時の先輩の御言葉は、誠ですよね!」

子路曰く、「なにせ昔のことなので、俺もうろ覚えで定かではないが、その時の回(かい)が俺のひもじい頃にダブって見えたんだろう! とにかく、腹いっぱい食わせたかったんだろうな・・・。」

顔回涙ぐんで曰く、「先輩! 私の食べているところを見て、『一杯のかけラーメン』の話をしてくれましたね。 あの話も嘘ではないですよね! ・・・私は、生涯あの時のかけラーメンの味を忘れることが出来ません。 その時先輩は、『幸せの味がする』と言ってくれましたよね! 幸せって何だかわからなかった私が、そのときのかけラーメンを食べている時に、幸せの味がしたんです。 その時、幸せって何だかわかったような気持になれたんです。 このことがあってから私は変わりました。 私が愚直なまでに本音で通して来たのも、その時の御恩を受けてからです! 私は、それ以来ずっと先輩を敬愛しているんです!」

子路困った顔をして曰く、「おい、回! 泣くなよ! ・・・これで涙を拭きな! 鼻はかむなよ!」

神北(かんぺき)曰く、「あっ、金糸ロゴのシャネルのハンカチだ! 先輩、おしゃれ~ぇ!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月7日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート380

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート380」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「回(かい)! その時、俺はお前に怨まれることをしたのか?」

顔回(がんかい)曰く、「先輩!違いますよ。 今でも感謝しても感謝しきれない御恩を感じています。 ・・・私は、その当時の先輩の思いやりの気持ちが嬉しいんです。 それが、私の他の人を思う時の恕の心のものさしになっているんです。」

子路曰く、「そういえば・・・お前、痩せこけて小さい割によく食う奴だったなぁ~。 俺はその位の事しか覚えてないよ。」

顔回曰く、「私は今でもその当時と変わらず貧しい暮しですが、無一文で、食いに行こうと言われても、病院代も払えませんので、返事も出来ずにいました・・・。 そんな私の事を察したのか、先輩は『おい、新入り、金の心配はするな! この子路様が、お前に腹いっぱい食わせてやる。 すぐ出かけるからさっさと起きろ!』と言ってくれました。 私は、人様からこんなに優しい言葉をかけてもらった事が無かったので、思わずベットの布団をかぶって泣いてしまいました。」

子路曰く、「おい、急に湿っぽくなってきたなぁ~。」

顔回涙にむせびながら曰く、「私は、布団から顔を出して、『先輩! まだ先生の講義中じゃないですか。 帰らなくては先生に叱られますよ!』と言いました。すると先輩は、『どうせそんな体で講義を受けても身に入らなきゃ力も出せないだろうよ! 講義は、またの機会もある。 今、飯を食わなきゃ講義どころじゃないぜ。 いいから俺に任せてついて来い!』 ・・・それで、バーミヤンに行ったんです。」

神北曰く、「先輩と回さんとの間には、そんな泣かせる過去があったんですか!」

子路曰く、「神北! そんな美談じゃないぜ! ・・・こいつが、腹が減り過ぎて倒れたものだから、先生が『医者に連れて行け!』と言うので、しょうがねぇ、仕方なく俺が連れて行ったんだ。 ・・・その時先生から、『これで病院代を払ってくれ』と金を渡された。 ・・・俺はその時『どうしようもない新入りが来たなぁ』と思ったが、先生が俺に『子路!顔回は、腹が減っているようだ。 病院の帰りに食事に連れて行き、腹いっぱい食べさせてやりなさい! お金が足りなければ子路が立て替えて、後で私の所へ取りに来てくれ。』と言われたんだ。 その時の先生とのやり取りはよく覚えている。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月6日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート379

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート379」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

顔回(がんかい)寮母の声色を真似て曰く、「子路(しろ)ちゃ~ん、ステキ~、カッコイイ~、ヒューヒュー」

子貢(しこう)曰く、「先輩! 不肖子貢、この仲間との終生変わらぬ友情を良心に誓います。」

神北(かんぺき)曰く、「先輩! 私も同感です。」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「あらあら、男同士の友情っていいわねぇ~・・・寮母もみなさんの仲間に加えてくれないかしら?」

子路曰く、「寮母はダメ!」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「子路ちゃんのいけずぅ~。 も~お~、明日っから子路ちゃんのご飯作ってあげないからね! プンプン!」

子路曰く、「回(かい)! いつまで寮母の真似やってるんだ! お前の存念はどうなんだ!」

顔回曰く、「先輩! 不肖顔回、もうとっくに良心に誓っております。」

子路曰く、「おい回! 隠し事は無しだぜ! 本音で言えよ!」

顔回曰く、「私はいつも本音で話しています。 先輩! 私が弟子になりたての頃で先生の講義中に気を失って倒れた事がありました。 その時、子路先輩が抱きかかえて、近くの病院に連れて行ってくれました・・・。 先輩!その当時の事、覚えていますか?」

子路曰く、「おうよ! お前は、目だけギョロギョロした、痩せこけた貧相なガキだったな。 回よ、何が言いたいんだ?」

顔回曰く、「点滴を受けて寝ている私の側に来た先輩は、『お前、飯食ってないだろう! 腹が減り過ぎて気絶したんじゃないか? 点滴なんかしているより、これから飯でも食いに行かねえか?』。 そう言ってくれました。」

子路曰く、「ああ、思いだしたぜ! それから中華屋へ行ったんだったな! ・・・何という店だったかなぁ?」

顔回曰く、「バーミヤンです!」

子路曰く、「お前、どうでもいいことよく覚えているなぁ~。」

顔回曰く、「先輩! 私には、その時の事が、心に焼き付いて忘れられないのです!」
 
この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風