2011年1月8日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート350

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート350」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)2階の下駄箱の前で曰く、「『“こ”の一番』は・・・すでに確保されているな!よし! ・・・私はいつもの『“あ”の一番』に入れるぞ! ・・・あっ!・・・すでに使われている。 ・・・誰だ俺の専用の番所を使っているのは?」

神北、仕方なく『“こ”の二番』に入れて学而の間に向かった。
学而、先進の間から、襖を通して子貢(しこう)の話声がもれてきた。

神北心の中で叫んで曰く、「だめだよ、子貢さん。 話声がもれているじゃないですか!」

子貢曰く、「先生の下足札は、『“い”の一番』です。 私が預かっています。 回(かい)さんの下足札は何番ですか?」

顔回(がんかい)曰く、「私は『“か”の一番』です! 私の『“か”の一番』と先生の『“い”の一番』を合わせると『か』『い』『いい』です。」

子貢曰く、「回さんも案外縁起をかつぐんですね!」

顔回曰く、「いいえ! 縁起はかつぎませんよ。 ただその方が気分がいいだけです。 それで子貢君は何番ですか?」

子貢曰く「私は『“あ”の一番』です。」

顔回曰く、「子貢君はその番号にこだわっているようですね!」

子貢曰く、「はい、『“あ”の一番』で『あ』『い』です。 私は愛が一番大切なものだと思っています。 ですから、この番号は、私にピッタリです!」

子曰く、「愛か! 子貢の愛とは何かね?」

子貢曰く、「仁愛です!」

その話を立ち聞きしていた神北が、ふすまの向こうで曰く、「神北です。 先生、回さん、子貢さん、遅くなりました。」

子曰く、「おお、神北、待ちかねたぞ! 入ってきなさい。」

神北曰く、「入ります。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月7日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート349

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート349」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)は、「論民」の玄関を開けた。

従業員一同曰く、「イラッシャイマセ~!」

神北曰く、「店の中は暖かいねぇ~」

バイザー京華(きょうか)曰く、「神北さん、皆様2階でお待ちですよ!」

神北曰く、「ああ、ありがとう! 京華さんに頼みがあるんですが、今少し時間をちょうだいしてもよろしいですか?」

バイザー京華曰く、「はい、なんでしょうか?」

神北曰く、「もう少ししたら、子路(しろ)先輩が来ます!」

バイザー京華曰く、「はい、子路さんが来られたら、2階へ通せばよろしんでしょう?」

神北曰く、「はい、そうですが、子路先輩は、先生と私共がここに来ていることを知りません。」

バイザー京華曰く、「はい・・・?」

神北曰く、「それで・・・私達が来ていることを言わないでほしいのです。 ・・・その代わり、こう言って下さいませんか!」

バイザー京華曰く、「はい、どのように・・・?」

神北曰く、「『子路さん! 素敵な方が30分ほど前より2階の先進の間でお待ちですよ。』・・・これだけ言って下さい! 後は、余計なことは言わないで、2階に誘導をお願いします。」

バイザー京華曰く、「はい、『子路さん! 素敵な方が30分ほど前より2階の先進の間でお待ちですよ!』・・・ これだけ言えばよろしいんですね。」

神北曰く、「はい、そうです。 京華さん、上手いものですね。 まるで女優の鈴木京香のようです。」

バイザー京華曰く、「まぁ! 神北さん、相変わらず本当の事言うんですね!」

神北曰く、「では、よろしくお願いします。」

バイザー京華曰く、「はい、任せて下さいな!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月6日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート348

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート348」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)曰く、「やっぱり寮母は、俺に気があったんだな! ・・・これって、やっぱり本物の男の中の男の魅力に惹かれたってことだ! まぁ、当然のことだ! ・・・この子路様のいわゆる『恕の心』ってやつに参ったんだな。 ・・・寮母と二人きりなんて・・・ 何の話かなぁ~? あ~あ、鼻の下が伸びる~ぅ。 そうだ、寮母が喜ぶっものをプレゼントをしたら・・・ もう決まりだ・・・うっしっし・・・」

ナレーターの天風です。
諸君、男ってのはどうしてこうなのでしょうかな!
所は変わって、神北(かんぺき)のフェラーリ馬車の車内であります。

神北曰く、「上手くいったねぇ~。 しかし、あの寮母さんには驚いた! 学生時代に演劇部で、元劇団『五季』にいたとは・・・ さすが、女優さんだけあるね! これで手はず通りだ。 ・・・ところで、子路先輩は、バカだねぇ~。 しかし、何か可愛そうな気もするなぁ・・・ 『実は寮母さん、しかじかこういう訳で・・・ 子路さんに“論民”に来るようにお誘いして下さいませんか?』とお願いしたら、『いいですよ!』と一つ返事で引き受けてくれたと思ったら、『私、子貢(しこう)様のためなら、一肌でも二肌でも脱がせて頂きます! だって、子貢さんは、キムタクとペ・ヨンジュンとイ・ビョンホンと明石家さんまちゃんのいいとこ全部持ってるイケメンだもの! 私、子貢さんの隠れファンなんです。』と言って頬を赤らめたんだ。 俺は正直、複雑な気持ちだったよ・・・ 子路先輩のことは、全く眼中にないらしい。 先輩もお気の毒に・・・ まぁ、大人の男女の色恋とは、いくつになってもこんなものかねぇ・・・ 不思議なものだよ!」

神北が愛車のフェラーリ馬車に乗って、居酒屋「論民」専用駐車場に着きました。

神北曰く、「おっ! この馬車は、子貢さんの愛車のベンツですねぇ~ ボディーはオールホワイトでゴールドのバンパー、ナンバーが『11-0105』、『イイオトコ』とは・・・ 成り金の子貢さんらしく、趣味が悪い。 私の真っ赤なフェラーリと並んだら、『紅白イイ男合戦』になっちまう! 本人は、白馬に乗った王子様気取りでいるのかねぇ~」

ドアから出て、神北曰く、「う~サブサブ! 今夜はやけに冷えるなぁ~ 風邪引かないように気をつけよう!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月5日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート347

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート347」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

ここは、孔子寮の子路(しろ)の部屋であります。

子路曰く、「“子路ちゃん、電話よ♡”(子路の携帯の着信ボイスです。) 何だ、寮母から、俺の携帯に電話が入るとは、珍しいこともあるもんだ。」

(寮母)「もしもし、子路ちゃん! 私!・・・私! 誰だかわかる?」

(子路)「なんだよ、オレオレ詐欺の女バージョンかよ? 『私』のその正体は、寮母じゃねえか。 何の用だ! 携帯に電話なんか滅多にかけてこないくせして、『私! 私!』とは、何だよ! 気持ち悪いぜ!」

(寮母)「ごめんね、子路ちゃん。 いつも寮にいて、子路ちゃんの顔を見てるから、あらためて電話なんかする必要なかったの!」

(子路)「俺に何か用件があて電話したんじゃないのか?」

(寮母)「ええ、そうなの・・・ 子路ちゃんに折り入って相談にのってもらいたいことがあるの。」

(子路)「俺に相談? 何だよ言ってみろよ!」

(寮母)「子路ちゃん、私は、電話じゃなくて、子路ちゃんと二人っきりで子路ちゃんの顔を見て話をしたいの。」

(子路)「じゃ、すぐ下に降りて行くよ! 寮のキッチンでテレビ見て、せんべいでもかじっているんだろう?」

(寮母)「子路ちゃん! 寮ではまずいの! どうしても子路ちゃんに大切な話を聞いてほしいの・・・ ねぇ、お願い! 子路ちゃん行きつけの居酒屋で待っているから、どうしてもそこに来て、私の大切な話を聞いてくれる?」

(子路)「大切な話って何だよ! 今、言えよ。 気になるじゃねえか。」

(寮母)「恥ずかしくて言えないの・・・ そこへ来たらね、子路ちゃんに・・・」

(子路)「何だよ、もったいつけやがって・・・ わかった! いつもの居酒屋は『論民』だな!」

(寮母)「そうよ! 『論民』で、PM7時30分に待っているわ! あっ、ごめん、私、『論民』の2階の座敷の部屋を予約しておくからね! 必ず7時30分に来てね! 子路ちゃんのこと、私待っているから・・・」

(子路)「お前にそこまで頼まれちゃな。 必ず、行くよ! 男の約束だ!」

(寮母)「子路ちゃん! 必ず一人で来てね。 男と女の約束よ! 私、子路ちゃんが来るまで、ず~っと待ってるからね。」

(子路)「わかった、わかったよ。 じゃあな。 (ガチャン!)」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月4日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート346

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート346」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

顔回(がんかい)が居酒屋の玄関の引き戸を開ける音、ガラガラガラガラピシャッ!
店内から従業員の声が響く。
「イラッシャイマセ~!」

顔回、孔子先生を先導して曰く、「先生、こちらです。 どうぞ・・・。」

子曰く、「では、失礼します。」

バイザー京華(きょうか)曰く、「ようこそいらっしゃいました! どうぞ中の方へ・・・」

子曰く、「おじゃまします。」

バイザー京華曰く、「回さん・・・、2階の先進の間と学而の間へどうぞ!」

顔回曰く、「はい、先日の部屋ですね。」

バイザー京華曰く、「はい、そうですよ。 間仕切りを取ってありますので、どちらからも入れます。 下足札を忘れないように・・・」

顔回と孔子先生、二階に上がる。
遅れて子貢(しこう)も上がって曰く、「先生の履き物は、私がお預かりします。 どうぞ上がって下さい! それと回さん、『“こ”の一番』は、子路(しろ)先輩に空けておきますので、下足札だけ抜いて下さい! 神北君に空けてくれるように念を押されましたから・・・」

顔回曰く、「はい、了解しました。」

子貢曰く、「先生は、『“い”の一番』の下足箱に預お願いします。」

顔回曰く、「了解しました。 私は、『“か”の一番』にします。」

子貢曰く、「先生、こちらの部屋です。」

子曰く、「はい、ありがとう!」

子貢曰く、「先生と子路先輩と回さんのお帰りの際の車の手配を済ませたそうです。 神北君も間もなく来ます。」

顔回曰く、「子貢君も神北君も手際がいいですね!」

子曰く、「子貢よ! 子路は間違いなくここに寄るかね?」

子貢曰く、「先生、御心配なく! 神北君が手はず通り計画を実行したとのことです。 必ず先輩は、先進の間にPM7時30分に来ます!」

子曰く、「ほう、自信があるようだね!」

子貢曰く、「はい!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月3日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート345

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート345」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

顔回(がんかい)独り言をつぶやいて曰く、「子路(しろ)先輩が怒って、バーミヤンの店員さんに、『かけラーメン十杯分をバケツに入れて持って来てくれ』って言ってたなぁ~ あの頃が懐かしいなぁ~」

突然、論民の玄関が開いて曰く、「お客さん、店の前でずっと立ってないで下さい!」

顔回答えて曰く、「はい、申し訳ありません。 ここで友人と待ち合わせしたもので・・・」

バイザー京華(きょうか)曰く、「あら、顔回さんじゃないですか! そんなとこに立ってないで、お店に入って下さいな!」

顔回曰く、「7時の約束なので、まだもう少し時間があります。 差支えなければ、表で待たせてもらいます。」

バイザー京華曰く、「寒いですから中に入って下さいな! 孔子先生をお待ちなんでしょう?」

顔回曰く、「はい、先生と子路先輩と先日おじゃました子貢(しこう)君と神北(かんぺき)君です。」

バイザー京華曰く、「回さんは、律儀なんですね! では、時間になりましたら、入って来て下さいな!」

顔回曰く、「はい、そうさせて頂きます。」

そこへ、孔子先生を乗せた子貢の三百馬力のベンツ馬車が止まった。

顔回曰く、「子貢君、愛用のベンツ馬車だ! 先生もご一緒だろう!」

顔回は、馬車の駐車場に駆けて行った。

子貢が馬車のドアを開けて曰く、「先生、着きました。」

子曰く、「御苦労様! 子貢、先ほど店の前に回がいたが・・・」

顔回駆けよって来て曰く、「先生! 先生!」

子曰く、「おう回よ。 もう来ていたのか? 私の来るのを外で待っていたのかね!」

顔回曰く、「はい、先生の来られるの待っておりました!」

子曰く、「店の中で待っておればよいのに・・・ さむかったであろう。」

顔回曰く、「先生を待っている間にあれこれ考えておりました。」

子曰く、「ほう、相変わらずだな! 回よ、今日は、子路の永年の慰労を兼ねてのごく内輪の跡目襲名の祝いだ!」

顔回曰く、「はい、先生、ありがとうございます。」

子貢曰く、「回さん、おめでとうございます! ここでは寒(さむ)ございます。 先生に風邪をひかれても困ります。 立ち話もなんですから、まずは、お店の中に入りましょうよ!」

顔回曰く、「そうですね! では、先生、こちらです。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月2日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート344

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート344」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

顔回(がんかい)独り言をつぶやいて曰く、「私は、子路(しろ)先輩の何故“かけラーメン”なのかの話を伺って、出されたラーメンを食べました。 何と言うおいしいラーメンだったことか! 私の胸に熱いものがこみ上げて来て、涙と鼻水がこぼれてラーメンの汁に混じっていました。 先輩の『幸せの味がする』とは本当でした。 私にとって、心まで温まる生涯忘れることが出来ない幸せの味です。 次に出されたのが、チャーハンです。 この味も忘れられません。 涙をこぼしながら、一気に平らげました。 その次が焼き餃子一皿10個入りです。 餃子の上に醤油とラー油をたらして、一気に食べました。 食べている私を見て先輩は、『おい、新入り、幸せの味がするだろう! うまいよなぁ~ 幸せだよなぁ~』と声をかけてくれるんですよ。 しかし、先輩は、私の食べるのを見ているだけです。  (顔回)『子路先輩は、食べないんですか?』と聞いたんです。 先輩は、『俺は、いらない! 腹減ってないからな! 新入りが食べるのを観察しているほうが面白いね!』と言っていました。 次に出てきたのが、四川風ピリ辛マーボ豆腐でした。 これも美味しかった。 ペロッと平らげてしまいました。 次に出てきたのが、キャベツと豚肉の辛味噌炒め、ホイコーローでした。 これもペロッと平らげちゃいましたよ! さらに次に出てきたのが、黒酢入りの酢豚でした。 これもペロッと平らげちゃいましたよ! 子路先輩が、『お前やせてる割によく食べるね!』と言われたもので、『先輩、私、大食い選手権に出たことがあるんですよ!』と言ったら先輩が、『おい、新入り、あとどのくらい食べると満腹になるんだ!』と聞くので、『今食べた量の五倍位でお腹いっぱいになります。』と言ったら、急に『お前は、ギャル曽根か!』と怒りだしましたよ! 子路先輩の怒った顔がとても印象的で、よく覚えています。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風