2011年1月22日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート364

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート364」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「子路(しろ)よ! 他でもない、今夜は私の一存で、急きょここにいる皆に集まってもらったんだよ! 子路の永年の慰労も兼ねての回(かい)の襲名祝いの宴を持ったんだよ!」

子路曰く、「それなら何故、寮母を使ってまで芝居がかったことをなさるんですか?」

子曰く、「私は寮母のことは知らなかった。 それは子路に対して大変無礼な事をした。 これこの通り、謝る。 すまない! 子路にどうしてもここに来てもらうための、子貢(しこう)と神北(かんぺき)の苦肉の策なんだ。 前もって知らせなかったことの責任は私にある。 しかし、こうして子路が来てくれたことが何より嬉しい! まあ、今夜は私が子路をもてなしたくてね! 寮母のことも、一つの余興として水に流してくれまいか。」

子路曰く、「しかし、よくもまぁ、こんなたちの悪いことを思いついたものです! 神北! お前の策略だろうが・・・」

神北曰く、「先輩、申し訳ありません! どうしても先輩にお越しいただいて、お詫びしたいことがあるんです。」

子路曰く、「回! 子貢! 俺をこけにしているんじゃないだろうな?」

子貢曰く、「いいえ、めっそうもないことです。 先輩にどうしても来て欲しかったのです。先輩を抜いて孔子塾は存在しません。 私は、改めて子路先輩の影響力を感じました。」

子路曰く、「今さら俺を持ちあげてもだめだぜ! 腹の中は煮えくりかえっているんだからな・・・ おい回! 寮母を真似て俺をおちょくりやがって、今度やったら首根っこへしおるぞ!」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「あらまぁ~、子路ちゃん、こわ~い。 子路ちゃんは、か弱い女に乱暴するの? ・・・それが男の中の男かしら?・・・でも子路ちゃんの気持ちもわかるわ! 子路ちゃんは、乱暴なところもあるけど、純粋で一途なところが、私とても好きなの・・・」

子路曰く、「回! それ以上言うと、切り刻んで塩辛にするぞ!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月21日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート363

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート363」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「子貢(しこう)!神北(かんぺき)! 子路(しろ)が暴れ出すぞ! 取り押さえなさい!」

子貢、神北曰く、「はい!」

子貢と神北は、子路を押さえつけようと後ろに回った。

子路大声で曰く、「おい、何するんだ! 俺は正気だ。 子貢、神北手を放せ! 俺に触るな!」

顔回(がんかい)曰く、「先輩! その大きな包みはなんでしょうか?」

子貢曰く、「回さん! それどころじゃないですよ! 回さんが空気読めないから、子路先輩を余計に怒らしてしまったんじゃありませんか。 先輩に謝って下さいよ。」

顔回曰く、「先輩! その大きな包みはなんでしょうか?」

子路曰く、「おい、手を放せ! これは、先生へのプレゼントだ!」

顔回曰く、「本当は寮母さんへのプレゼントじゃないんですか?」

子路曰く、「うるせ~い! これは先生のために特別に用意した俺のささやかな気持ちだ。」

子曰く、「まあ、まあ、まあ! 子路! 回! 落ち着いてくれ。 子路よまず腰をおちつけて座りなさい!」

子路曰く、「先生! こんなことされて落ち着いていられますか。」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「子路ちゃん! さっき約束したばかりでしょう。」

子路曰く、「俺はお前に約束したおぼえはないわ!」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「子路ちゃん、ひどい! 襖を開ける前に、『私を見てびっくりしないでね! 驚かないで!』と約束したでしょう?」

子路曰く、「俺は寮母から電話があって、俺に『相談にのってほしい。 PM7:30にここで待ってるから必ず来てね!』と頼まれたからここに来ただけだ!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月20日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート362

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート362」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)心の中で呟いて曰く、「回(かい)さん、お願いだから、もう少し空気をよんで下さいよ!」

子貢(しこう)心の中で呟いて曰く、「KYの回! またやってくれましたね。 どうなっても私、知りませんから・・・」

子心の中で呟いて曰く、「回らしいね!・・・」

子路(しろ)の体が、急にブルブル震え出し、青ざめていた顔が急に紅潮しだした。

子曰く、「子路! そこは寒いであろう。 風邪をひいてもいかん。 さあ、そこへお座りなさい!」

子路つんざけるばかりの大声で泣き叫んで曰く、「ワァー‼ ワァー‼ ワァー‼・・・」

顔回(がんかい)曰く、「先輩! 恋というものは、儚(はかな)いものなんですね!・・・」

子路つんざけるばかりの大声で泣き叫んで曰く、「ワァー‼ ワァー‼ ワァー‼・・・」

神北心の中で呟いて曰く、「生傷に塩をすりこむような惨(むご)い真似はやめて下さいよ!回さん、先輩が可哀そうでもう見てられません!」

子貢心の中で呟いて曰く、「あ~あ! 俺、本当にどうなっても知りませんから・・・ ここまで回さんもバカだとは、ホトホト呆れましたよ!」

顔回曰く、「先輩! でも恋をするって・・・きっといいものなんでしょうね! 私は先輩がうらやましい!」

子路つんざけるばかりの大声で泣き叫んで曰く、「ワァー‼ ワァー‼ ワァー‼・・・」

顔回曰く、「先輩! でも失恋するって・・・きっといい人生勉強になるんでしょうね! 私も失恋してみたい!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月19日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート361

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート361」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

寮母の声色(こわいろ)を真似た顔回(がんかい)曰く、「・・・少し風邪気味で・・・」

子路(しろ)曰く、「そうか、それはいかんな! では、入るぞ!」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「ちょっと待って・・・子路ちゃん、私を見てびっくりしないでね!」

子路曰く、「何を今さら・・・ 寮母の顔なんかしょっちゅう見てるじゃないか! 何も驚きはしないよ!」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「本当ね! 驚かないって約束してね!」

子路曰く、「ああ、約束する! では、あけるぞ。」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「ちょっと待って・・・本当に驚かないでね!」

子路曰く、「おい、くどいぞ! いい加減にしろ!」

子路は、襖戸を力いっぱい開けた。

「ピシャ!(襖の戸を開けて、襖がぶつかった音)」

子曰く、「子路! よく来てくれたね。 待っていたよ・・・」

子路、中に入って呆然と立ち尽くす。

子路曰く、「無言・・・」

子路は依然立ち尽くしたままである。

神北(かんぺき)曰く、「先輩! 先輩! 大丈夫ですか?」

子路曰く、「無言・・・」

子貢(しこう)曰く、「先輩! 先輩! 大丈夫ですか?」

子路曰く、「無言・・・」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「子路ちゃん! 子路ちゃん! 本当に来てくれたのね、嬉しい! 待ってたわ! そこで立っていては寒いでしょ・・・さあ、お座りになって・・・。」

子貢、神北の顔が青ざめていた。
依然子路はたたずんだままであった。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月18日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート360

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート360」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

論民従業員曰く、「いらっしゃいませ~!」

バイザー京華(きょうか)曰く、「いらっしゃいませ、子路(しろ)様!」

子路曰く、「ああ、いらっしゃいました。」

バイザー京華曰く、「今夜はバッチリ決めて一段といい男ね! ほれぼれしちゃう!」

子路曰く、「おい、お多福! お世辞はいいよ。 俺の連れが来ているんだが?」

バイザー京華曰く、「はい、素敵な方が30分ほど前より2階の先進の間でお待ちですよ!」

子路曰く、「そうか! ありがとう。」

バイザー京華曰く、「子路様、顔が赤くなりましたよ!」

子路曰く、「おい、いい大人を茶化さないでくれたまえ、京華君!」

子路は2階に上がって行った。

子路独り言を呟いて曰く、「あれ! ・・・『“こ”の一番』の下足箱が空いている。 下足札がついてない? ひょっとして寮母が気を利かせて、空けておいてくれたんだな・・・やっぱり俺に『ほの字』だ!」

子路は、靴を『“こ”の一番』に入れて、先進の間に向かった。

先進の間の襖の前で子路曰く、「俺のいとしのベイビー! 待たせてごめんよ、入ってもいいかい?」

子貢(しこう)小声で曰く、「皆さん、子路先輩が来ましたよ! ・・・どうしますか?」

顔回(がんかい)小声で曰く、「僕が寮母さんの声色(こわいろ)を真似ますので、皆さんお静かにお願します。 ・・・『子路ちゃん! 本当に子路ちゃん私のために来てくれたのね! ありがとう。』」

先進の間の襖の前で子路曰く、「寮母、待たせたね! ・・・寮母! 風邪でもひいたのか? いつもの声と違うね?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月17日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート359

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート359」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)は、ひとまず孔子寮に帰った。
いつもなら寮母のいる食道に必ず顔を出す子路であったが、寮生に見られないように自室に戻り、ヒゲをそり、お気に入りのシャネルのオーデコロンをつけ、三つ揃いのスーツに着替えて、プレゼントを抱えて、そそくさとして、目的地の居酒屋に出かけて行った。

子路、居酒屋「論民」に向かう道すがら、歌を口ずさみながら曰く、「『愛してる、寮母・・・とっても、寮母・・・愛してる、寮母・・・いつまでも・・・君と僕は、君と僕は二人で一人!・・・』 でもこの歌詞はおかしいな・・・ 二人で一人なら、半人前ということだな・・・ まあ、いいか・・・ それより、俺とひと時も離れずにいる真我は、俺の事見ているということは、俺は、のぞき見されているのか? 先生は、『子路よ、真我と共にありなさい! 子路よ、真我と一つでありなさい!』・・・これって真我と俺は、二人で一人ということ? ・・・二人で一人になったらどうなっちゃのかなぁ~? ・・・まぁ、いいや。 いずれ先生に聞いてみよう! ・・・おう、もう『論民』だ! 寮母のやつ、俺の来るのを待ちわびているだろうなぁ・・・ しかし、今夜は、やけに冷えるなぁ~ ブルブル。」

子路、「論民」の玄関を開けた。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年1月16日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート358

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート358」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子路(しろ)独り言を呟いて曰く、「プレゼントを用意したぞ! あとはバッチリ決めていくとするか・・・ おれも独身生活が長かったからなぁ~ いよいよ年貢の納め時か? この俺が所帯を持つとはお釈迦様でも信じないだろうよ! 結婚式には、先生にスピーチしてもらって、回(かい)は友人代表で、子貢(しこう)は司会だ。 神北(かんぺき)は受付だな・・・ 後輩には余興を披露してもらおう・・・ そうだ! その前にプロポーズのセリフを考えなきゃなぁ・・・ やはり、ズバリ『僕と結婚して下さい!』 いきなりはだめだな。 やはり改めてデートに誘って・・・ 食事をしながら・・・ そうだ、『スターあきらにしきの』のディナーショウの半額チケットがあったんだな・・・ 何ぃ~、半額で2万5千円! 二人で5万円!・・・ しかし、これで老後の未来が決まるとすれば安いかもなぁ・・・ 『スターあきらにしきの』の『空に太陽があるかぎり』のこの歌詞は、なかなかいいねぇ~ 『愛してる、とっても・・・愛してる、本当に・・・愛してる、いつまでも・・・空に太陽がある限り・・・君と僕は、君と僕は二人で一人!・・・』 いいねぇ~ そういえば、先生がこう言ったなぁ~ (子)『子路よ! お前の中にもう一人の本当のお前がいるんだよ!』 (子路)『えっ、もう人の自分ですか? お言葉ですが、私以外にもう一人いるんですか?』 (子)『そうだよ! もう一人の本当の自分がいるんだ。 私は真我とも良心とも呼んでいる。』 (子路)『その真我が私に何をおっしゃりたいんですか?』 (子)『子路よ! 真我は何も言はない! 真我は声無き声だ!』 (子路)『先生は、時どきわからない事をおっしゃる。 真我は唖(おし)ですか?』 (子)『真我は、良心だよ。 心に感じるものだ! 決して言葉は喋らないが、子路とひと時も離れずに、子路の事を見ているんだよ。』」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風