諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート84」だ。
諸君、昨日の引き続き居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
回(かい)小声で曰く、「子貢(しこう)君、私は私の在りのままを素直に行っているだけなんです。 先生に気に入られたいとか、身贔屓(みびいき)されたいがために、いい子ぶりっ子していることなど微塵もありません。」
子貢小声で曰く、「回さん、実は先生から回さんの人物評について自分と比較して問われる以前は、子路(しろ)先輩の言う通り、先生は身贔屓が過ぎると思っていました。」
回小声で曰く、「子貢君は案外正直だね!」
子貢小声で曰く、「恐れ入ります。 回さん、本音を言えば、先生に気に入られたくって、あえて自分を回さんより一目(いちもく)遜(へりくだ)って打算的に表現をしたんです。 しかし、先生は私の言を取って、さらに謙虚でむかえてくれました。 これで自分の驕(おご)りと自惚れがいかばかりか見えてきたんですよ。 せん越ながらいつからと申せば、そのことがきっかけでその時から先生と回さんの見方が変わったんです。」
回小声で曰く、「子貢君、君は実に実直な方だ。」
子貢小声で曰く、「先生は私と同様なのだと言ってくれました。 その上を行くのが回さん、あなたと言うことになりますよね! 師(し)自ら『回は上である。』と言うのであれば、ぜひ回さんから見た先生の人物評を忌憚(きたん)なく語って頂けませんか。 ぜひ、おうかがいしたい。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート83」だ。
諸君、昨日の引き続き居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
回(かい)小声で曰く、「子貢(しこう)君、何故、子路(しろ)先輩は私に嫉妬するんですか?」
子貢小声で曰く、「それは、先生が『回よ、回!』と言って、回さんばかり可愛がるから面白くないんですよ。 それに、親子ほど歳の離れたまだ尻の青い後輩に先生から名指しで『回を見習え、回を見習え。』と言われたんじゃよけい面白くないですよ。 そこらへんは、私も子路先輩の気持ちもわからないではないですがね! 言われた本人はそりゃ面白くないですよ!」
回小声で曰く、「ひょっとして子貢君も、私に対して嫉妬しているんですか?」
子貢小声で曰く、「回さん、正直に言えば、私も以前はそうでしたよ。」
回小声で曰く、「以前はそうであったというなら、いつからそうではなくなったんですか? 是非、忌憚(きたん)のない話を受けたまわりたい。」
子貢小声で曰く、「はい、忌憚のない話がしたいと思っていおりました。 夕方、回さんの帰宅途中で会えたのも偶然ではないと思うのですよ。」
回小声で曰く、「ああ、そうでしたか。 私も子貢君にぜひ話がしたかったんですよ。」
子貢小声で曰く、「とにかく回さん、子路先輩は最古参で『孔子先生、命!』というぐらい先生が大好きなんですよ。 もちろん私も心底敬愛しております。 孔子先生を慕う心情においては孔家門人で一番だと自負しているのが子路先輩なんですよ。 その気持ちを先生が汲(く)んでくれないと誤解して回さんに向けて嫉妬の炎を燃やしているんですよ。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート82」だ。
諸君、昨日の引き続き居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
子貢(しこう)小声で曰く、「実は回(かい)さん、子路(しろ)先輩にも先生は『回を見習うように』と顔を合わせるたびに言われるとグチっていたんですよ。」
回小声で曰く、「先生は、そんなに私を評価してくれたんですか。 非常に嬉しいです。 光栄です。」
子貢小声で曰く、「回さん、喜んでばかりいられませんよ。 ズバリ、子路先輩は、回さんに嫉妬しているんですよ!」
回思わず大きな声で曰く、「ええ~! 私に嫉妬ですか!? それは本当ですか?」
子貢小声で曰く、「回さん、声が大きいですよ!」
回小声で曰く、「ああ… 私としたことが! つい取り乱してしまった。 子貢君すまん!」
子貢小声で曰く、「常に冷静な回さんじゃないですか。」
回小声で答えて曰く、「子貢君、これを聞いて冷静にしていられますか。 あの子路先輩が私に嫉妬している? 信じられないことですよ!」
子貢小声で答えて曰く、「でも、本当に嫉妬しているんですよ。 本人が私にそう答えたんですよ。」
回小声で曰く、「先輩は、『詩経』邶風(はいふう)の雄雉(ゆうち)の詩の最後の二句を人生訓として、自身のモットーとしていると私に語ったことがあります。 君も聞いて知っている通りですよ。」
子貢小声で答えて曰く、「ええ、よく存じ上げております。 『忮(そこな)わず求(むさぼ)らず、何をもってか臧(よ)からざらん』 この詩ですよね!」
回小声で曰く、「そうです。 それです。 つまり、『人を恨まず 人をねたまず かくしてこそ わが身もよし』という意味です。 この詩が大好きで日々誦句(しょうく)していると御本人から伺っていますよ」
子貢小声で曰く、「そういえば子路先輩に先生が『子路、その程度の理想で満足しているようでは、まだよしとは到底言えないぞ。』と言っておられましたね。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート81」だ。
諸君、昨日の引き続き居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
回小声で曰く、「人ごととはいえ、じ~んとくるいい話だねぇ~。 私も思わずじ~んと胸が熱くなったよ!」
女子店員ビールと料理を運んできて曰く、「お待ちどうさま! チンタオプレミアム生ビール(大)2ツと北京ダックの炭火焼で~す。」
子貢小声で曰く、「回さん、改めて乾杯しましょうよ。」
回小声で曰く、「そうだね!」
子貢小声で曰く、「司会典礼役、不肖子貢、改めて孔子先生に感謝します。 では回さん、乾杯!」
回小声で曰く、「孔子先生と不肖子貢君に感謝で乾杯! ゴクッ ゴクッ ゴクッ これはうまいねぇ~ 最高!」
子貢小声で曰く、「確かにコクと切れがあって喉越しスッキリですね!」
回小声で曰く、「子貢君は、どこのメーカーのビールが好きですか?」
子貢小声で曰く、「そうですね、この店には置いてないようですが、実は私、ユウヒビールのスーパードライが一番好きなんですよ。 その次はキリンエビスラガービール、その次はキリンエビスビールの三番しぼりが好きですね!」
回小声で曰く、「子貢君、そこまで聞いていないですよ! 君は何であれ気遣いのコメントが上手ですね!」
子貢小声で答えて曰く、「おそれいります!」
回小声で曰く、「それで、子貢君の話を聞いて子路先輩の反応はどうでしたか?」
子貢小声で答えて曰く、「回さん、この話の続きは怒らずに聞いてくれますか?」
回小声で曰く、「もちろんだよ! 私は常に冷静ですよ!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート80」だ。
諸君、ここは続けて居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
子貢(しこう)小声で曰く、「『よいしょ』じゃありませんよ。 本心からです。 回(かい)さんは一を聞いたら十を知る天才ですよ。」
回小声で曰く、「子貢君、謙虚で率直で正直な本音、痛み入る。 それから先生は何とおっしゃったんだい。」
子貢小声で曰く、「先生から『子貢よ、おまえは率直に自己分析して、どの程度だと思っているのかい?』とまた問われたんですよ。」
回小声で曰く、「はい、それで君は何と返答したんですか?」
子貢小声で曰く、「『はい、先生。 私は回先輩と比べればせいぜい一を聞いて二を知る程度です。』と答えたんですよ。」
回小声で曰く、「子貢君、先生の前で君は『よいしょ』も上手いが、いい子ぶりっ子もうまいもんだねぇ~。 感心!感心!」
子貢小声で曰く、「回さん、妙なところで感心しないで下さいよ! 子貢は、先生に媚(こび)売ってるといわんばかりじゃありませんか!」
回小声で曰く、「子貢君、先生は以前に授業の中で、『君子は、言論や弁舌が上手であるだけを評価はしない。 またそれだけでその人物を登用することはしない。 しかし、妥当で適切な意見であれば、どんな低い地位にある人物の発言にも、素直に耳を傾けるものだ。』と言っておられた。 君も承知の通り君の意見が妥当で適切であれば正当な評価をなさるはずですよ。」
子貢小声で曰く、「はい、回さんそうなんですよ。 先生は私に、『子貢よ、実は私もお前と同様なんだよ。』 『え~、先生も私と同じでせいぜい一を聞いて二を知る程度だとおっしゃるんですか?』 『そうだその通りだ。 何も私が先生とはいえ、回より人間ができているということではないんだよ。』 『先生、そうなんですか。』 『そうだよ。 子貢よ、だからこうして一緒に共に学んでいるんじゃないか。』 『先生ぇ~。 ありがとうございます。』 思わずじぃ~んときて、うれしくて涙がとめどなくながれたんですよ。 この先生とのやりとりを子路(しろ)先輩に話したんですよ。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート79」だ。
諸君、ここは相も変わらず居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
女子店員料理をお運びして曰く、「はい、おまたせいたしました。 フカヒレ餃子と海鮮春巻き、上海ガニのショウロンポウです。 北京ダックの炭火焼は少々お待ち下さい!」
子貢(しこう)小声で曰く、「イチゴ大福のおねえさん、チンタオプレミアム生ビール(大)ジョッキを2ツオーダーね! それと、シーザー海鮮サラダ一ツとチンジャオロースのピーマンぬき1ツ追加でたのむよ!」
女子店員曰く、「はい、かしこまりました。 少々お待ち下さい!」
回(かい)小声で曰く、「そういえば、子貢君は大のピーマンぎらいだったね!」
子貢小声で曰く、「はい、子供の頃、夢の中でピーマンのお化けの大軍に追いかけられましてね! それからピーマンが怖くなって食べられなくなったんですよ!」
回小声で曰く、「君も若い頃からずいぶんと苦労したんだねぇ~。」
子貢小声で曰く、「私のピーマン嫌いはどうでもいい話ですよ。 それより、回さん、温かいうちに食べましょうよ!」
回小声で曰く、「そうだね。 やっぱり自分の鼻をつまむよりも美味しい料理に舌鼓を打つほうがいいからね。」
子貢小声で曰く、「そりゃそうですよ。 それにしても回さん、相変わらずエダマメ好きですね。」
回小声で曰く、「私は小学校3年生の頃、枝豆のお化けに憑依(ひょうい)されてから枝豆が大好物になったんだよ! 子貢君、それより肝心の話をしてくれたまえ! ズバリ君は孔子先生に何と返答したんだい!」
子貢小声で曰く、「ああ、はい、そうでしたね! 『はい先生、私などは回先輩には、とても及びもつきません。 先輩は一を聞いて十を知る人です。』」
回小声で曰く、「子貢君、君は相変わらず『よいしょ』が上手だね!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート78」だ。
諸君、ここはお馴染み居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
子貢(しろ)小声で曰く、「回(かい)さん、そう言えば以前子路(しろ)先輩から妙なことを聞かれたんですよ。」
の続きからですね!
子貢小声で曰く、「実は回さん、数か月前に孔子先生から問われたことを子路先輩に話したんですよ!」
顔回(がんかい)小声で曰く、「不肖子貢君、先生から何を聞かれたんだい?」
子貢小声で曰く、「回さん、もう『不肖』はとって下さいな!」
回小声で曰く、「ああ、そうだね! 不肖回! 失礼いたした。 すまぬ! それで子貢君、改めて何を聞かれたんだい?」
子貢小声で曰く、「『子貢よ、〈仁〉の道とは、万物の霊長たる人間としての歩むべき誠と愛と調和の道だ。 時代性の変遷(へんせん)と共に人間の価値観も移り変わる。 然(さ)れど人の本質は変わらぬ。 〈仁〉の道とは、人格の生長及び形成に最も大切な徳行の道でもあるのだよ。 子貢よ、回はその徳の道に至りつつあるんだ。 私はそう感じている。 子貢よ、おまえは回と自分とを比べてみて、徳の道を行くにおいて、どちらが上だと思うかね? どうだろうよ?』と聞かれたんですよ。」
回小声で曰く、「それで子貢君は何と答えたんだね?」
子貢小声で曰く、「まあまあ、一息入れて飲みましょうよ! 回さん、ちっとも飲んでないじゃないですか! グラスのビールを空けて下さいな! その次はチンタオプレミアム生ビール大ジョッキでたのみますから。」
回小声で曰く、「ああ、そうだね。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風