本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート82」だ。
諸君、昨日の引き続き居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。
子貢(しこう)小声で曰く、「実は回(かい)さん、子路(しろ)先輩にも先生は『回を見習うように』と顔を合わせるたびに言われるとグチっていたんですよ。」
回小声で曰く、「先生は、そんなに私を評価してくれたんですか。 非常に嬉しいです。 光栄です。」
子貢小声で曰く、「回さん、喜んでばかりいられませんよ。 ズバリ、子路先輩は、回さんに嫉妬しているんですよ!」
回思わず大きな声で曰く、「ええ~! 私に嫉妬ですか!? それは本当ですか?」
子貢小声で曰く、「回さん、声が大きいですよ!」
回小声で曰く、「ああ… 私としたことが! つい取り乱してしまった。 子貢君すまん!」
子貢小声で曰く、「常に冷静な回さんじゃないですか。」
回小声で答えて曰く、「子貢君、これを聞いて冷静にしていられますか。 あの子路先輩が私に嫉妬している? 信じられないことですよ!」
子貢小声で答えて曰く、「でも、本当に嫉妬しているんですよ。 本人が私にそう答えたんですよ。」
回小声で曰く、「先輩は、『詩経』邶風(はいふう)の雄雉(ゆうち)の詩の最後の二句を人生訓として、自身のモットーとしていると私に語ったことがあります。 君も聞いて知っている通りですよ。」
子貢小声で答えて曰く、「ええ、よく存じ上げております。 『忮(そこな)わず求(むさぼ)らず、何をもってか臧(よ)からざらん』 この詩ですよね!」
回小声で曰く、「そうです。 それです。 つまり、『人を恨まず 人をねたまず かくしてこそ わが身もよし』という意味です。 この詩が大好きで日々誦句(しょうく)していると御本人から伺っていますよ」
子貢小声で曰く、「そういえば子路先輩に先生が『子路、その程度の理想で満足しているようでは、まだよしとは到底言えないぞ。』と言っておられましたね。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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