諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート175」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「回(かい)さんも子貢(しこう)さんもお酒もかなり強いですね!」
子路(しろ)曰く、「特に回なんか、ザルか穴のあいた甕(かめ)かバケツだ。 だからこいつには質より量なんだ。 高いいい酒はいらないんだ。 お中元でもらわない限り、チンタオプレミアム生ビールなんて贅沢過ぎてもったいない。 生ビールは値段が高いから第四のビールで十分なんだぜ!」
子貢曰く、「それは回さんに失礼ですよ! せめて発泡酒じゃなければビールの味わいが楽しめませんよね。」
顔回曰く、「私は質即量、量即質でどちらとも不可分です。 それより子路先輩の話の続きをお願いします。」
子路曰く、「おうおうそうだったな。 諸君のたってのリクエストにこたえて引き続き話をすることにしよう。」
子貢曰く、「先輩、我々にここまで期待をもたせているんですから、つまんない話はごめんですよ!」
子路曰く「子貢君は一言多いいね! それではトイレのいきさつからだ。 俺は隣の個室に入っているやつに呼びかけたんだ。 『おい、陽明(ようめい)大丈夫か?』」
顔回曰く、「隣の子よりトイレの花子さんはどうしたんでしょうかねぇ?」
子路曰く、「隣のやつは甥(おい)陽明という名前だんだが、俺も恐る恐る天井を見上げたんだが、声の主はいなかった。 そこで個室を出てとなりの個室の戸を思いっきり叩いたんだ。 そうしたら甥陽明から返事が返ってきた。 『子路ちゃん、明けないでくれよ!』 『おい、陽明、何かあったのか?』 『子路ちゃん、大変なことになっちゃったんだ。』」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート174」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
バイザー京華(きょうか)曰く、「私はトイレの花子さんじゃないですよ! 早少女京華(さおとめきょうか)ですよ。」
顔回(がんかい)曰く、「それはわかってますよ! いいところで急におねえさんが来られたんでね!」
子貢(しこう)曰く、「ちょうどよかった。 一息入れて乾杯しましょうよ!」
子路(しろ)曰く、「邪魔しやがって! これからが面白いところなんだぜ!」
神北(かんぺき)曰く、「まあまあ、先輩の話の続きは後ほど。 まず乾杯しましょうよ!」
バイザー京華曰く、「はい、盃5つですね。」
子貢曰く、「花子さんじゃなくて京華さん、後は僕がやります。」
バイザー京華曰く、「ではおまかせして、ここにおいておきます。」
子貢曰く、「おねえさん、ありがとう。」
バイザー京華曰く、「後ほど記念撮影しますので、よろしく! ではごゆっくりどうぞ。」
子貢曰く、「では孔家司会典礼役不肖子貢、乾杯の音頭をとらせて頂きます。 では盃を一つ中央に置きます。 皆様の手前に盃を置きます。 では、お酒を中央からお注ぎいたします。 ツー、ツー、ツーで3回お注ぎしました。」
子路曰く、「子貢よ、能書(のうが)きはいいから、さっさと乾杯しようぜ!」
子貢曰く、「では、今宵の出合いに! そして回(かい)さんのチャレンジ成功をお祝いして! また皆様のご健勝とご多幸をお祈りしまして、乾杯!!」
子貢の乾杯の音頭に続いて子路、顔回、神北同時に曰く、「乾杯!!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート173」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
顔回(がんかい)曰く、「先輩、子供なのによく中村天風先生の誦句を知っていましたねぇ。」
子路(しろ)曰く、「俺の母親が天風先生の大ファンで、毎日朝と夜の二回、仏壇の前に座って御経代わりに『力の誦句』を木魚を叩きながらリズムをつけてまるでヒップホップを歌っているいるように唱えていたんだ。」
顔回曰く、「先輩のお母さんはとてもユニークな方ですね!」
子路曰く、「母ちゃんの『力の誦句』はノリがいいものだから意味もわからずにいつの間にか口ずさんでいたんだな。」
顔回曰く、「習慣は第二の天性と言いますが、いざという時に役に立ったんですね。」
子路曰く、「その時はとっさに唱えていたんだが、天井の方から声がするんだ。」
顔回曰く、「どんな声がしたんですか?」
子路曰く、「それが女の子の声なんだ。 『ねぇ~、面白い歌ね! 数え唄じゃないのね! その歌私に教えて・・・』という声なんだ。」
顔回、子貢(しこう)、神北(かんぺき)同時に口を揃えて曰く、「それってもしかして『トイレの花子さん』ですか?」
バイザー京華(きょうか)曰く、「たいへん長らくお待たせしました。 ご注文の芽台酒(マオタイジュウ)です!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート172」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子路(しろ)曰く、「俺がトイレに行くと後から俺と同じでおしっこしたいやつが俺の後を追っかけてきたんだ。」
顔回(がんかい)曰く、「それで二人になったんですね!」
子路曰く、「いや三人だ。 その後でもう一人ついて来た。 とにかく三人で校舎の外のトイレに行った。 とても風通しのよい古い木造のトイレなんだ。 三人とも我慢できずにトイレに駆け込んだ。 俺は大小一緒だったんで個室に入った。 もう一人も個室に入った。 俺は出すものを出してはいたが、誰かがついてきて俺をじっと見ている気配がしてならなかった。」
顔回曰く、「それで・・・」
子路曰く、「それからだ。 隣の個室に入ったやつが突然大声で悲鳴を上げたんだ。」
顔回曰く、「どんな悲鳴なんですか?」
子路曰く、「ゴジラとギャオスをミックスした叫びだった。」
顔回曰く、「先輩、それってどんな叫び声なんですか?」
子路曰く、「どんな声だったかは君たちの想像におまかせする! その声をとなりで聞いていた俺は恐怖のあまり一瞬すくんでしまったが、この時とばかりに中村天風先生の「力の誦句」を勇気をふりしぼって唱えたんだ。 『私は 力だ! 力の結晶だ! 何ものにも打ち克つ力の結晶だ。 だから何ものにも負けないのだ。 病にも 運命にも、 否 あらゆるすべてのものに 打ち克つ力だ。 そうだ!! 強い 強い 力の結晶だ。』」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート171」だ。
論語「述而(じゅつじ)篇」の中に、
「子、怪(かい)、力(りき)、乱(らん)、神(しん)を語らず」とある。
孔子先生は奇妙奇怪な怪談話や確実かどうかはっきりしない噂話や人の心をかき乱す話や、神や死んでからのあの世の世界の話はしなかった。
只今、NHKの朝8時からの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主人公の主人、つまり水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪の話は話題の人気マンガやアニメであってもしなかったということだね。
ところが弟子の中にもいろいろな人がいて、「この手の話が大好き!」という者もいておかしくないですな。
もちろんかの顔回(がんかい)が好きであってもおかしくないということですよ。
諸君、昨日の引き続きであります。
顔回(がんかい)曰く、「それで一人でトイレに行ったんですよね!」
子路(しろ)曰く、「あったぼうよ! 途中までは一人で行ったんだ。」
子貢(しこう)曰く、「途中で恐くなってオシッコちびりながら戻って来たんじゃないんですか?」
子路曰く、「子貢君、君はデリカシーというものを知らんようだねぇ~。 デリカシーに欠ける子貢君、回先輩に指導を仰ぎなさい!」
顔回曰く、「先輩、子貢君のことはどちらでもかまいませんからその続きをお願いします。」
子路曰く、「では、ご期待に応えて続きを話すとしよう。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート170」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「回(かい)さん、若い女性じゃあるまいし、ここでかわい子ぶりっ子しないでくださいよ!」
顔回(がんかい)曰く、「失礼ですね。 これは僕の『地』です。」
子路(しろ)曰く、「話を先に続けるぞ!」
顔回曰く、「お願いします。」
子路曰く、「暑さの汗と冷や汗とあぶら汗が混じって、体じゅう汗だくでタオルで拭いても拭いても止まらないんだ。 やっとの思いで分校までたどり着くとポツポツと雨が降り出してきたんだ。 案内のおじさんが校舎の出入り口のカギをあけてくれたので、とりあえず校舎の中に急いで入ることにした。 校庭の入り口の横に二宮金次郎の薪(まき)しょって論語を読んでいるお馴染みの像があったんだ。 その像の台座にこの分校の校歌が彫ってあった。 その像を見上げていたら、首が一回転して俺の方を向いて『薪をおろしたいよぉ~。 お前俺の代わりに背負ってくれよ』と言ってニヤッと笑ったんだ。」
顔回曰く、「二宮さんがニヤッと笑ったんですね。 怒ってなくて良かったですね。」
子路曰く、「回よ! ここは冗談を言うところじゃないぞ! こっちを見て本当に笑ったんだ。」
顔回曰く、「それから・・・」
子路曰く、「黒い雲がたれこめて回りも薄暗くなってきていた。 電気をつけてもらって教室の中に入ったんだ。 俺はかなり汗をかいていたせいかシャツもズボンも汗がひいてかなり冷たくなっていた。 体が冷えたせいか大と小を同時にしたくなったんだ。」
顔回曰く、「フムフム・・・」
子路曰く、「案内役のおじさんにトイレはどこかと尋ねたら、『校舎の隣で外の別棟にある。 裏口からすぐだから一人で行っといで。』と言われた。 本音を言うと恐いから一緒について来てほしいと言いたかったんだが、ガキ大将の俺のプライドがそう言わせなかったんだな。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート169」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子路(しろ)曰く、「終点のバス停を降りると地元の人が待っていてくれて、目的地の学校まで道案内をしてくれた。 俺は付き添いの先生と殿(しんがり)にいたんだ。」
顔回(がんかい)曰く、「それから・・・」
子路曰く、「総勢30人余りだろうか・・・ 山道をリュックをかつぎ水筒をぶら下げて山道を登って行った。 俺と先生が殿のはずが、何故か後ろから一緒について来る人の気配を感じたんだ。 それで後ろを振り向くと誰もいない。 『おかしいなぁ?』と前を向いて歩きだすと後ろから左肩を軽くポンポンと叩かれたんだ。」
顔回曰く、「む~ぅ。 面白くなってきましたねぇ・・・」
子路曰く、「また後ろを振り向くと誰もいない! この子路様をなぶるのは、いったい誰だ?先生が俺をからかっているのかと思って聞いてみたんだ。 『先生、いいかげんにからかうのはやめて下さいよ。』 すると先生、きょとんとした顔でこう言ったんだ。 『俺は何も子路にはしてないぞ。 子路君、実はね。 去年も付き添いで児童を引率したんだ。 そして去年と同じように殿を務めたんだ。 その時一緒にいた6年生の男子が君と同じことを聞くんだよ。』」
顔回曰く、「それから・・・、それから・・・」
子路曰く、「おれに先生はこんなことも言うんだ。 『後ろには誰もいないのに、その後をぞろぞろとついて来るものがある。 そのついて来ているものが左肩を叩くんだろうね!』 『先生、それはどう言うことですか?』『どうやらここらへんは出るらしい・・・』」
顔回曰く、「きゃあ~こわい! 何がでるんですか?」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風