諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート245』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
『論民』の亭主とバイザー京華(きょうか)が店先まで出て来て、頭を幾度となく下げ、にこやかに手を振って四人の姿が闇の中に消えるまで見送ってくれた。
その後、「『論民』に近いうちにまた飲みに来ようや」との子路の掛け声のもと、孔子塾生寮門前で四人は分かれ、帰宅の途についた。
諸君、四人は居酒屋『論民』にずいぶんと長く居たね!
話は変わるが、サラリーマンたちの飲み屋での会話は、おおむね人事の不平不満、給料の安さ、人間関係のトラブルによる悪口等が相場であろう。
お互いにバカ話をして陽気に笑っているうちはいいが、それが段々グチとなり、やれ胃の調子が悪い、肝臓や内臓の調子が悪い、血圧が高いと言いながら飲むのは体と心に悪いのはどなたが聞いても納得できるはずだぜ。
それは消極的な陰気な飲み方である。
陰気な酒は、消極的な会話となり、それでは逆にストレスが溜まる一方だ。
割り勘で金を払って、余分な他者のストレスまで割り勘では、それこそ割に合わないぞ!
諸君、酒癖の悪い奴とは飲むな!
ろくなことはない。
酒は楽しく陽気に飲め!
つまりポジティブに飲むが心得である。
心一つの置きどころである。
明日からは舞台は居酒屋『論民』から孔子塾に移る。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート244』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
『論民』スタッフしのもりきしん曰く、「はい、もう一度みなさん、いい顔つくりましょうねぇ・・・肛門締めて・・・ 肩の力抜いて、肩を落として下さい。 よろしいですか・・・ おなかに力を充満させて・・・ ・・・おならしてはいけませんよ・・・ はい撮りますよ・・・ 『クンバハカ!』・・・ (カシャッ!) はい、もう一枚撮りますよ・・・ はい、『クンバハカ!』・・・ (カシャッ!) はい、みなさんご苦労さまでした。」
子貢(しこう)曰く、「先輩、回さん、神北(かんぺき)君、お疲れさまでした。」
顔回(がんかい)曰く、「写真はいつできるんですか? すぐにでも見たいですよ。」
子路曰(しろ)く、「回よ、無理言っちゃいかん! それぞれ会計を済ませて帰るぞ!」
神北(かんぺき)曰く、「回さん! 明日の午後にはプリントしておいてくださるそうですから、夕方にとりに行って来ますよ。 お渡しできるのは明後日に教室で顔を合わせた時ですかね。」
子貢曰く、「回さんが早く見たくて待ち遠しいようだ。 実は、私もだがね。 お手数かけるが宜しく頼みます。」
神北曰く、「はい、4枚プリントをお願いしておきました。 皆様に記念として1枚ずつ頂けるそうです。 それと店内の『千客万来』の額の横に『生ビールピッチャー一気飲みWinner』として写真を飾っておくそうですので、予めご了承下さいとのことです。」
子路曰く、「まあ、飲食半額券もゲットしたことだし、またこなきゃなるめぇから、写真飾るぐらいいいだろう! こんどは四人で飲みに来ようや!」
子貢曰く、「そうですね。 先輩、回さん、孔子先生もうすぐバースデイですよね! 先生を誘って誕生会をしませんか?」
ガラガラガラ(『論民』の玄関のドアの音)。
四人は居酒屋『論民』を後にする。
店内より『論民』スタッフそろって曰く、「ありがとうございました。 またのご来店をお待ちしております!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート243』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
1Fの『千客万来』の額がかかった客の待ちスペースにすでにデジタル一眼レフカメラが三脚と共にセッティングされていた。
FC『論民』亭主曰く、「本日は御来店誠にありがとうございました。 記念撮影の準備が出来ております。 さあさあ、みなさんこちらへどうぞ!」
バイザー京華(きょうか)曰く、「どうも! ありがとうございました。 回(かい)様、今日の主役ですから中央にお座り下さい! その隣はで大先輩の子路(しろ)様どうぞ!」
子路曰く、「故(ゆえ)あって、後ろの立ち席がいい。」
バイザー京華曰く、「そうですか。 子路様のお好きにどうぞ。 では、回様の隣は私が同席させて頂きます。 回様の隣を神北(かんぺき)様。 私の隣を子貢(しこう)様でお願いします。 その隣がオーナー亭主が座ります。 お店のスタッフが後ろに入らせて頂きますので予(あらかじ)めご了承ください! ではお席について下さいな。」
顔回(がんかい)曰く、「なんかドキドキしますね! 写真にさゆりちゃんと親父グモが写っていたらいいですね!」
子貢曰く、「回さん、あれは先輩の作り話ですよ! 本気にしないで下さいよ。」
神北曰く、「私は信じますよ! 何かがきっと写ってきますよ。」
顔回(がんかい)曰く、「何が写っているか楽しみですね!」
『論民』スタッフが声をかけて曰く、「皆様! お席に着かれましたか? 記念写真を撮らせていただきます『論民』スタッフの『しのもりきしん』です。 どうぞよろしく。 では、いい顔つくりましょう。 はい、深呼吸して下さい! 肛門を締めて下さい! 同時に肩の力を抜いて、へそ下の丹田に力を充満させて下さい! よろしいですか?」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート242』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
子貢(しこう) 曰く、「回(かい)さん! 我々門弟は先生の人徳や考え方、生き方、または学問に関する造詣の深さに感嘆し、心から尊敬し、頭(こうべ)を垂(た)れ謙虚にそれに倣(なら)おうとしています。 先生をお慕いする気持ちは私とても同じですよ。 『良師は以(も)ってすべからく宝となすべし。 良友は以ってすべからく鑑(かがみ)と為すべし』ですよね。 不肖子貢は、自己を完全に啓発し、自己を真実に向上させて人の世のために真に役立つという仁者・真人となろうためには、ひたすらこうした心がけで何でも善いことを貪欲に模倣することに努めようと決めています。」
顔回(がんかい)曰く、「子貢君、君なりに頑張って下さい! 回は後輩として『“こ”の一番』の札を子路先輩にお返しします。 下足を取り出して『“い”の一番』の札の下足と入れ替えますので、その札をあずけて下さい。 すぐ入れ替えてまいります。」
子路(しろ)曰く、「回や、『“こ”の一番』はお前に譲ることにするぜ。」
顔回曰く、「私はそうそうここに来ることはありませんからいりません。」
子貢曰く、「バカバカしいやり取りはいいかげんにして、さっさと記念撮影して帰りましょう。」
子路『“こ”の一番』の札を見つめながらつぶやいて曰く、「回に『“こ”の一番』を『譲る』と言うのに『いらん』と言いやがる。 こだわっていたのがアホらしくなったぜ‼ さっさと帰って寝るとするか。」
四人は履き物をはいて、みな1Fへと下りて行った。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート241』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
子貢(しこう) 曰く、「先輩は先生に『恋』をしているんですよ! それも長年苦楽を共にしてきた先生の大きな背中を見ながら、先生に憧れ、いつしか片思いの恋に落ちたんですよ。」
子路(しろ)曰く、「俺が片思いの恋に落ちただとぉ! 子貢よ、お前の天職は司会典礼役じゃない。」
子貢曰く、「先輩、自分の心の中を見られるようで嫌なんでしょう! それで私の天職は何だと言うんですか?」
子路曰く、「お前、心理学者ぶりやがって、人の心の中見たような気になっているが、お前は心理学者なんかじゃない! お前の天性は・・・」
子貢曰く、「私の天性は・・・ ズバリ何ですか?」
子路曰く、「本当の恋を知らない恋愛小説家だ! これがお前の職業にピッタリだ。」
子貢曰く、「私は恋愛小説家ですか。」
神北(かんぺき)曰く、「いいなぁ~。 恋愛小説書いて飯が食えるなら、最高ですね! ハーレクイン・ロマンス『論語に出てくるあの子路の嫉妬と恋』というタイトルで子貢さん一つ書いてみてくださいよ! すでにネタはあがってますから・・・」
子路曰く、「おい、神北! 図に乗るんじゃないぞ! 『仏の子路様』でも我慢ならねぇことだってあるんだ。」
子貢曰く、「まあまあ・・・ 先輩、目くじら立てないで下さいよ。 つい先ほどまで、変わらぬ友情を誓いあったばかりじゃないですか。」
顔回曰く、「突然ですが、子路先輩、皆さん、私は今はっきりわかったんです。 私も孔子先生に『恋』していることに気がついたんです。 と言っても、私は心から先生を尊敬している恩師の愛なんです。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート240』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
子貢(しこう) 曰く、「先生が『回よ! 回よ! 回さんよ!』とばかりに回さんばかり可愛がるから、年甲斐もなく回さんにモーレツに嫉妬していたんですよね! 先生に気に入られようと一生懸命するんですが、何故かやることなすこと先生に注意を受けるものだから面白くない。 先生も言わなきゃいいのに、言葉じりの最後に『回を見習え! 回を見習え!』といわれるものだから、よけい腹が立つ。 『腹が立つが言われてみればもっともだ。』と思えることなので、よけいに癪(しゃく)に障り、感情のもって行き場がないものだから、恋敵の回さんに向けての姿を見ると『癪』の種になっちゃった。 まさに嫉妬の炎が焔々(えんえん)と燃え上ってきて、その炎の勢いが強すぎて、もうどうにも理性心では押さえきれない。 この度の騒動は、先輩の嫉妬が原因で端を発したことですが、これは相手の立場で考えれば今回のことも先輩に限ったことではありませんよ。 意外に回さんだって嫉妬の炎が焔々と燃え上り、ことは起こさなくても心の中で解決できずに苦しみ、悩み続けたかもしれませんよ!」
顔回(がんかい)曰く、「その通りです。 先輩を責めることはできません。 この度の私に対しての先輩や神北君や門人の無視する態度は私の心の感情が傷つき、その傷がもとで煩悶(はんもん)していました。 帰宅途中で子貢君に出合わなければ、まだ私は傷が癒えずに更なる煩悶をつくり、悶(もだ)え苦しんでいたでしょう。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート239』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
子路(しろ) 曰く、「こだわるわけ・・・ おおありよ~! 『“こ”の一番』のこだわりは・・・『こ・い』なんだ。」
顔回(がんかい)曰く、「池の『こい』ですか? こいのぼりの『こい』ですか?」
子路曰く、「ちゃうちゃう、その『こい』じゃない! この『こい』は釣らずに育てるものだ。 それでまた、不思議なものなんだ。 会っている時はなんともないが、『さよなら』すると涙がこぼれちゃうんだよ。 そんな切ない『こい』なんだ。 この気持ち、わかるか? 回君!」
顔回曰く、「それって、初恋や恋愛の『恋』ですか?」
子路曰く、「そうだ。 俺は周りの奴から『無鉄砲な子路』とか『勇敢な子路』とか、そんなイメージが定着して期待されているもんだから、常に勇気!勇気!勇気!一辺倒で振舞ってきたんだ。」
顔回曰く、「先輩それと『“こ”の一番』とどういう関係があるんですか?」
子路曰く、「俺の本音は、『勇気凛凛』より、いつも『恋』をしていたいんだ。」
子貢(しこう)曰く、「先輩、悪酔いしたんですか?」
子路曰く、「バカ言うな! 俺は正気だ! おい、回! お前は本気で恋愛したこといっぺんでもあるか?」
顔回曰く、「そう単刀直入に言われますと・・・ 恋と言えるかわかりませんが、無いとも言えません。」
子路曰く、「へえ~、女に興味の無い学問ばかりしているお前が本当の恋愛をしたことがあるのか?」
神北曰く、「先輩、ここに飲みに来るたびに『孔子先生大好き!』、『孔子先生命(いのち)』と下駄箱の前で言っているじゃないですか。 『こ』は孔子先生のことだと・・・ 先生を大切に思う気持ちは孔門弟子ナンバーワンであると自負している先輩の気概が『“こ”の一番』の下足札のこだわりなんですよね!」
子路顔を赤くして曰く、無言。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風