本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート239』だ。
諸君、昨日のひきつづきであります。
子路(しろ) 曰く、「こだわるわけ・・・ おおありよ~! 『“こ”の一番』のこだわりは・・・『こ・い』なんだ。」
顔回(がんかい)曰く、「池の『こい』ですか? こいのぼりの『こい』ですか?」
子路曰く、「ちゃうちゃう、その『こい』じゃない! この『こい』は釣らずに育てるものだ。 それでまた、不思議なものなんだ。 会っている時はなんともないが、『さよなら』すると涙がこぼれちゃうんだよ。 そんな切ない『こい』なんだ。 この気持ち、わかるか? 回君!」
顔回曰く、「それって、初恋や恋愛の『恋』ですか?」
子路曰く、「そうだ。 俺は周りの奴から『無鉄砲な子路』とか『勇敢な子路』とか、そんなイメージが定着して期待されているもんだから、常に勇気!勇気!勇気!一辺倒で振舞ってきたんだ。」
顔回曰く、「先輩それと『“こ”の一番』とどういう関係があるんですか?」
子路曰く、「俺の本音は、『勇気凛凛』より、いつも『恋』をしていたいんだ。」
子貢(しこう)曰く、「先輩、悪酔いしたんですか?」
子路曰く、「バカ言うな! 俺は正気だ! おい、回! お前は本気で恋愛したこといっぺんでもあるか?」
顔回曰く、「そう単刀直入に言われますと・・・ 恋と言えるかわかりませんが、無いとも言えません。」
子路曰く、「へえ~、女に興味の無い学問ばかりしているお前が本当の恋愛をしたことがあるのか?」
神北曰く、「先輩、ここに飲みに来るたびに『孔子先生大好き!』、『孔子先生命(いのち)』と下駄箱の前で言っているじゃないですか。 『こ』は孔子先生のことだと・・・ 先生を大切に思う気持ちは孔門弟子ナンバーワンであると自負している先輩の気概が『“こ”の一番』の下足札のこだわりなんですよね!」
子路顔を赤くして曰く、無言。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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