2010年5月8日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート105

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート105」だ。

諸君、ここは居酒屋「ざ・論民」「学而(がくじ)の間」であります。

子貢(しこう)トイレからご機嫌で戻ってきて小声で曰く、「回(かい)さん、お待たせしました。」

回小声で曰く、「ずいぶんと長いトイレですねぇ。 出した小水でダムでもできるんじゃないですか? 溜め過ぎるのは体によくありませんよ。」

子貢小声で曰く、「いや、そうじゃないですよ。 回さんちょっと聞いて下さいよ! ここの小便器の下方中央部にアーチェリーの的にそっくりな絵が描いてありましてね。 その横に貼り紙がしてあるんですよ。 これがまた面白いこと書いてあるんですよ!」

回小声で曰く、「常に冷静沈着な君が珍しく興奮していますが、そんなに面白いことですか?」

子貢小声で曰く、「はあ、回さんにそう言われるとそれほどでもないかも。」

回小声で曰く、「恕(じょ)の心です。 聞いて差し上げるから遠慮せず申してごらんなさい!」

子貢小声で曰く、「回さんは謙虚でありながら何か上目線なんだよなぁ~。 まあいいか! 回さん、アーチェリーの的に小水が一回で的中すると粗品がもらえるんですよ。 それで私、気合を入れて的に集中して小水を放水しましたら、見事一発で命中したんです。 すごいでしょ!」

回小声で曰く、「子貢君、そういえば君、六芸(りくげい)の一つの弓(ゆみ)は得意ではなかったんですよね!」

子貢小声で曰く、「はい、そうなんですよ。 いつも的にまともに当らないのに、こんなところで日頃の練習の成果が出るとは思いませんでしたよ!」

回小声で曰く、「日頃の訓練の成果が出せて良かったですね。 おまけに粗品ももらえて、これは喜びもひとしおでしょう。」

子貢小声で曰く、「はい、ありがとうございます。」

回小声で曰く、「ところで粗品は何をいただけるんですか?」

子貢小声で曰く、「粗品は何でしょうかね? いちご大福ねえさんに聞いてみます。」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2010年5月7日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート104

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート104」だ。

諸君、昨日の達巷(たつこう)村の村人が孔子先生について語っている続きからだね。

達巷の村人が「『セレモニーのプロ集団である孔子典礼社(こうしてんれいしゃ)』代表取締役社長の孔子さんは諸事万事長(た)けておられる天才ですねぇ。 微から細さいに渡って詳細に御存知だ。 それに様々な事情を考慮してお客様のニーズに合わせた儀式や周礼にのっとった冠婚葬祭に関する御予算に合わせた各種セレモニーの請負業、為政者向けコンサルタント業、塾の講師兼経営者、何でもござれ悩み人生相談のカウンセリングとアドバイス等々、いったい何が本職本業なんだろうねぇ~!」と、孔子典礼社社員に聞いたんだ。
これを内弟子から伝え聞くと、代表孔子先生、門人たちにこう言った。
「何が本職本業かと言われても困るね。 何でもやるからねぇ・・・。 まあ六芸の中であげるとすれば、馬術と弓術ということだが、まあ馬が好きだから馬術と言うことにしておこうかねぇ・・・。」
諸君、この話、何が面白いかと言うとね、ジャイアント馬場、チェ・ホンマン等の体のあまりにも大きい人は、小さい人より動きが遅いようにも感じるんだがね。
馬が本職であるということは馬を操ることにかけてはプロということになるね。
プロバレーボール選手やプロバスケットボール選手のように大柄の体には似合わないほど動作が機敏であったんだろうね。

話は変わるが、孔子先生は門弟から塾料や月謝をとっていなかった。
それでは食えないし、内弟子(うちでし)を養ってもいけない。
何を生業(なりわい)として食べていたかというと、ズバリ葬儀屋さんがメインだったんだ。
達巷の村人のお偉いさんが亡くなったおりに孔子典礼の葬儀部が担当して達巷に赴いて葬儀一式を執り行った際の村人の中の責任者が孔子門弟であり、葬儀部の従業員に聞いたいきさつがここにあるんだ。
孔子典礼社の代表が孔子先生であり、一部の門弟はそこの従業員ということだね。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年5月6日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート103

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート103」だ。

諸君、余談だが、本当かどうかは知る由(よし)もないが、孔子先生はプロレスラーで故人となったジャイアント馬場より背が高かったという一説もある。
身長は9尺6寸で、春秋時代の1尺(22.5㎝)で計算すると2m16㎝の長身となる。
ジャイアント馬場2m9㎝、格闘家のチェ・ホンマン2m18㎝である。
諸君の先生がジャイアント馬場やチェ・ホンマンの体格で講義をしているとイメージしてもらえば威圧感はすごいものがあるだろう。
そんな孔子先生から孔子塾の門下生は何を習っていたかというとすでに御存知であろうが、中国の周代の士としての必修科目とされていたと言われる『六芸(りくげい)』を学んでいた。
『六芸』とは「礼・楽・射(弓)・御(馬術)・書・教(計算・会計)」である。
孔子塾は、周の王室を尊んで、その良き治世の在り方を理想として体現し再興したいと願っていたんだね。
それにはまず、国を治める者が必要とする実利を伴った『六芸』に秀でた人材を養成して民のためにより良き治世をつくっていく為政者のタマゴの弟子を諸侯の家臣に取り立てさせようと働きかけていた。
理想の実現には、まず何をおいても「人を創る」ことが肝心だったんだ。
そのための孔子為政塾だったんだな。
いつの時世も同じですな!
またそんな反面!
「論語」子罕(しかん)篇に面白いことが記載されているんだ。

達巷(たつこう)党の人曰く、「大なるかな、孔子。 博(ひろ)く学びて名を成すところなし」。 子これを聞き、門弟子に謂(い)いて曰く、「われ何をか執(と)らん。 御を執らんか、射を執らんか。 われは御を執らん」。

とある。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年5月5日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート102

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート102」だ。

諸君、ここは居酒屋「ざ・論民」「学而 (がくじ)の間」であります。

顔回小声で答えて曰く、「おねえさん、ずいぶんとあらぬ解釈ならび解説いたみいる。 今、連れがトイレに入っているから、戻ってきたらどうするかは決めることにします!」

女子店員曰く、「ご事情がおありでしょうが、やはり人としての礼義というものがあるんじゃないですか? 隣ですから挨拶ぐらいしてもへるもんじゃありませんよね!」

顔回小声で答えて曰く、「いや、それは十分わかっておる。 こちらもそうもいかん事情があってな!」

女子店員曰く、「そうでしたら名案があります!」

顔回小声で答えて曰く、「おねえさん、何かいい方法があるんですか?」

女子店員曰く、「はい、ございますよ! この生ビールはせっかくの好意ですから頂いておいて、隣の方は同じビールの中ジョッキを飲んでおられますから、こんどはお返しに同じものをお届したらいかがでしょうか?」

顔回小声で答えて曰く、「おねえさん、賢いねぇ。 それは名案ですね!」

女子店員曰く、「それほどでも・・・ どんぐりまなこのイケメンのお客様、どうせお連れさんがお支払になるんですから、この際遠慮されずに隣に同じものを持っていけば、挨拶する必要はありませんですよ。 私のほうから『隣のお客様が〝ありがたく頂きます。“と申しておられました。 その上で、〝頂くばかりではいけませんので、そちらさまも同じものを飲んでおられるとか・・・ ぜひ返礼返杯させて頂きます。“ということでお隣のお客様から仰せつかりました。』と言ってお届けしますからね! そうすれば『礼儀』に欠けずに無理に挨拶しなくともよいし、向こうから挨拶してくるかもしれませんがねぇ。 それはそれでこの場はとりあえずおさまるというもんじゃございませんか?」

顔回小声で答えて曰く、「おねえさんの言う通りだ。 それなら『礼』を逸せずどちらも立つというものです。 ぜひそのようにして下さい!」

女子店員曰く、「では早速にそうさせて頂きます。」

諸君、顔回は「礼」という言葉にいたく過敏であるんだ。
おねえさんに「礼儀にはずれる。」と言われてしまうと、即座に「パブロフの犬」のごとく条件反射してしまうんだね。


この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年5月4日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート101

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート101」だ。

諸君、ここは居酒屋「ざ・論民」「学而 (がくじ)の間」であります。

顔回(がんかい)小声で答えて曰く、「おねえさん、隣のお客というのは先ほどおねえさんらしき人がカナキリ声をあげていたとなりの部屋の客であるのか?」

女子店員曰く、「はい、さようでございます。 せっかくの御好意の差し入れですよ。 よかったら隣の方にご挨拶して下さいな。」

顔回小声で答えて曰く、「あのカナキリ声の主がおねえさんであればもしかしてお隣さんに私達の話はしなかったであろうね!」

女子店員曰く、「してませんよ。 ただ隣の子路(しろ)さんと神北(かんぺき)さんに聞かれたものですからね!」

顔回小声で答えて曰く、「何を聞かれたんですか?」

女子店員曰く、「『回りはうるさいのに隣の客だけは、いるのかいないのかわからないほどしずかだねぇ。 本当にいるのかい?』」

顔回小声で答えて曰く、「それでおねえさんは何と答えたんですか?」

女子店員曰く、「はいもちろん、『気前よくチップを下さったイケメンでステキな若いおにいさんがいらっしゃいますよ!』と言っておきました。」

顔回小声で答えて曰く、「それだけですか?」

女子店員曰く、「はい、それだけですよ。 子路(しろ)さんや神北(かんぺき)さんは、『隣の方はきっとお通夜の帰りで、大切な友人を亡くされて、亡くなった方を静かに飲みながらしみじみ偲んでおられるのだろう。 人事ではない。 さもあらん。』とそう勝手に思われての差し入れじゃないですかねぇ・・・ これって孔門の門人の方々がよく口にする『仁義』というんですかねぇ?」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年5月3日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート100

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート100」だ。

諸君、トイレの個室はインスピレーション(霊感)がはたらきやすい場所の一つであることは御存知のことでありましょう。
昔はトイレ(便所)のことを厠(かわや)とか雪隠(せっちん)とか手水場(ちょうずば)とか呼んでいたんだ。
今時は死語になりつつあるがね。
トイレなどで本や新聞等を読む方もあるね!
えっ、「私はもっぱらマンガ本。」「私は週刊誌。」・・・、そうかいそうかい、やはりトイレは落ち着ける絶好の読書等の場所でもあるんだね。

話は変わるが、昔から便所には「便所神(べんじょがみ)」がいるとされていた。
「厠の神」とも呼んでいたんだがね。
辞典によると、厠を守護する神様で、民間の信仰では水の神やお産と関係して信仰され、男女一対の土人形をまつったり、新築の際に便壺の下に紙製の人形を埋めたりしてまつる所もあるそうな。
居酒屋「ざ・論民」の便壺の下にも千社札みたいに便器の底にトイレの神様のお札が貼ってあったのかもしれないね。

神北(かんぺき)個室より出でて曰く、「ああ、やっと解放されたな。 子貢(しこう)君はいないな! 急いで子路(しろ)先輩に伝えなきゃ。」

場所は変わって、子貢不在のまま、顔回(がんかい)が一人で飲んでいる「学而の間」であります。

女子店員曰く、「はい、お客様! プレミアム生ビール(大)ジョッキ、お隣様からのプレゼントですよ。 お隣様が、今夜隣となった隣としての御縁で一献差し上げたいとおっしゃるんですよ。 今、飲まれているものをお持ちするように仰せつかってお持ちしましたよ。」

 この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2010年5月2日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート99

君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート99」だ。

諸君、引き続き、居酒屋「ざ・論民」2階トイレ内であります。

引き続き子貢(しこう)つぶやきながらエアータオルの前に立って曰く、「エアータオルなんて便利なものができたねぇ・・・ エコだねぇ・・・ でも俺、ペーパータオル派なんだよな。 なんか手を洗ったら拭かないとすっきりしないんだよねぇ。」

諸君は、エアータオル派ですか? or ペーパータオル派? それともロールタオル派ですか?

神北(かんぺき)個室内で出るに出られず、子貢の独り言を聞いて曰く、「俺ってひょっとしてロールタオル派かも・・・ 何故って言うと、エアータオルは手についた水が吹き飛んだときに外にはねるんだよねぇ。 さりとてペーパータオルはエコじゃないしねぇ。 それにひきかえロールタオルはなんか両手でタオルの端をつかんでバランス良く下にさげた後に次の人も使うことを考えながら手を拭くんだ。 互いに次の人に回しながら、一つの同じロールタオルで皆が手を拭いているんだ。 互いに知らない者同士がこのロールタオルを介してつながっているんだ。 何故か人と人の絆結ぶ『愛』を感じるんだよなぁ!」

ちょっとしたことだけどロールタオルで人の縁(えにし)を感じるなんて、神北君、人恋しいのかな?
でもなかなか素敵だね。

神北(かんぺき)個室内で出るに出られずに曰く、「もう出て行ったかなぁ? 子貢君、まだ鏡の前で自己陶酔しているのかなぁ? 僕はもう迷っていられない。 『天は自ら助くるものを助く』 さあ、自らの人生の運命を拓くがごとく、トイレのドアを開くとしよう。 カチャ、ギィー(トイレのドアを開ける音です。)」

場所は変わって居酒屋「ざ・論民」「学而の間」であります。

学而の間で飲んでも飲んでも顔色一つ変えない顔回(がんかい)心の中でつぶやいて曰く、「小にしては子貢君、ずいぶんと長いねぇ・・・ ものすごく溜まっていたんだね。 大小は溜め過ぎると体によくないよね!」

 この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風