諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート77」だ。
諸君、居酒屋「ざ・論民」の女子店員のイチゴ大福orお多福ねえさんが、「い」の一番だね!
何故かってかい?
そりゃそうだろうよ、子貢(しこう)と神北(かんぺき)のイケメン両者からチップをゲットしたからね!
結局のところ一番いい思いしたよな!
何だかんだと言ってこの女子店員さんは明るく愛想がよい人柄が功を奏したんだね!
これも生きてく上での才能の一つだね。
孔子先生、女性と子供の扱いについて「論語」の中でこんなことを言っている。
「子曰く、ただ女子と小人とは養い難しとなす。これを近づくれば不遜なり、これを遠ざくれば怨む。」
「女と小人は始末におえないよ~。 目をかけてやればつけあがるし、さりとて放り出せばめそめそするし、扱いずらいものだ。」とボヤいているんだ!
察するに孔子先生は女性と子供の扱いは苦手のようだね!
この扱いが上手いのは何と言っても子貢君と神北君だね!
改めて、ここは居酒屋「ざ・論民」、「先進の間」であります。
子路(しろ)曰く、「おい、神北よ! 口と金でものを言わせて、さらにイケメン。 おまえも子貢みたいなやつだな。 しらけて酔いが冷めてきちまったぜ。」
神北曰く、「先輩、誤解しないで下さいよ! 私思うに、子貢さんの弁論能力は孔家門人一だと思いますよ。 子路先輩、私は子貢さんに負けたくないんですよ!」
子路曰く、「神北よ、本音は早く帰りたいんだろ! 無理してつき合わなくてもいいんだぜ!」
神北曰く、「先輩! このところ毎晩ここで飲んでいるじゃないですか。 明日は早めに出て、孔子先生の講義を受けたいんですよ。」
子路曰く、「神北、じゃもう1杯飲んだらおひらきとしようぜ!」
神北曰く、「そうですね。 明日、先輩も講義に顔出したほうがいいんじゃないですか?」
子路曰く、「そうだな! 明日は参っている顔回(がんかい)の顔でも見物に行くとするか!」
神北曰く、「先輩、それはさておき隣の部屋の客は飲みに来たにしちゃあやけに静かじゃないですか? 話声がまるきり聞こえませんよ。」
子路曰く、「そういえばそうだな。 やけに静かすぎるな?」
神北小声で曰く、「おねえさんがもうすぐビールのおかわり持って来ますから、隣の客のこと聞いてみましょうか?」
子路曰く、「神北よ、お多福にチップやったんだから、隣の客のこと上手く聞き出せよ!」
神北曰く、「了解!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート76」だ。
諸君、阿多福(おたふく)とは辞書を引くと、「額の部分が広く前方に出ていて、頬(ほ)がふくれ、鼻の低い女の顔の面を言う」とある。
女子店員怒って曰く、「そんな言い方、ひどいじゃないですか! 子路(しろ)さん、隣のお客様は二人とも若くてハンサムなイケメンですよ。 そのお一人の方が、『おねえさんは中身は選りすぐった赤いイチゴでしかもみずみずしくキュートだよ。 それでいて、上品な甘さのアンが絶妙にマッチングしている。 そのアンをモチモチした白い生地で優しく包んであるとびきりのスイーツだ! そのままのものだ。』と言ってくれましたよ。」
子路大声で答えて曰く、「そいつは天下の大嘘つきだ。 それじゃなきゃ目がくさってんだ。」
女子店員大声で答えて曰く、「隣のお客様は天下の大嘘つきじゃありませんよ。 『本心良心に誓って誠にきれいな方だよ!』と言ってくれましたよ。 それに気前のいい方ですよ。 私に『多少だけど…』と言ってチップまでくれましたよ。」
子路大声で答えて曰く、「何~ぃ! 口と金にものを言わせる… まるで子貢(しこう)みたいなやつだな!」
神北(かんぺき)曰く、「まあ まあ お姉さん! 子路先輩は口は悪いが、心根は正直な方だ! おたふくねえちゃんは言い過ぎだね! 私が謝るから許しておくれ。」
女子店員曰く、「やっぱり神北さんも私のことおたふくだと思ってる~!」
神北曰く、「おねえさん、いやいやそうじゃない。 世間が言うことや辞典に載っていることを鵜呑みにしちゃぁいけないよ。 お多福とはね、福が多く徳のある女性のことをさして言うんだよ! まさにおねえさんは福徳のある顔立ちだよ。」
女子店員曰く、「うぇ~ん。 とってつけたような言い方だ! まるでティファールのなべみたい。 うぇ~ん!」
神北、口が滑って曰く、「おねえさん、チップをあげるから、泣かないで許しておくれな!」
子路溜息をついて曰く、「神北、おまえもか…」
女子店員曰く、「はい、チップくれるなら、許してあげます!」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート75」だ。
諸君、ここはご存知居酒屋「ざ・論民」二階「学而(がくじ)の間」の隣の「先進(せんしん)の間」であります。
子路(しろ)曰く、「神北(かんぺき)ちゃん、チンタオプレミアム生ビールを2杯注文してくれ!」
神北曰く、「まだ飲むんですか? 先輩、飲みすぎですよ!」
子路曰く、「いいから、今日は機嫌がいいんだ! たのんでくれ!」
神北大声で女子店員を呼んで曰く、「おねえさ~ん! オーダーだよ! パン パン パン(手を叩いて女子店員を呼んでいる音です。)」
子路酔っぱらって大声で女子店員を呼んで曰く、「おーい、おたふくねえちゃん! ビール持ってこ~い! パン パン パーン!」
女子店員答えて曰く、「はーい、ただいま! お客様、生ビールの追加ですか?」
子路大声で答えて曰く、「そうだよ、おたふくねえちゃん! 生ビールおかわり2つ!」
女子店員曰く、「子路さん、私って『おたふく』なんですか?」
子路大声で答えて曰く、「そうだ、ねえちゃんはおたふくだ!」
女子店員答えて曰く、「まあひどい! 隣の『学而の間』のお客様は『おねえさんはきれいとかわいいが一体となったイチゴ大福だ』ってそうおっしゃいましたよ!」
子路大声で曰く「うそつけぇ~、そいつは目がくもってんだ。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート74」だ。
諸君、ここはご存知、居酒屋「ざ・論民」、二階「学而(がくじ)の間」であります。
子貢(しこう)小声で曰く、「回(かい)さん、久しぶりのキリンエビスビールの味はいかがですか?」
顔回(がんかい)小声で曰く、「君のおごりなら、僕は孔子先生のお好きなチンタオプレミアム生ビール大ジョッキが飲みたかったよ。」
子貢小声で曰く、「これを飲みほしましたら、お好きなものを注文してくださいな。」
「ああ、遠慮なくそうさせてもらうよ。」
「それで回さん、隣の子路(しろ)先輩と神北(かんぺき)君はいったい何の話をしていたんですか? 回さん、盗み聞きして聞いたんですよね?」
顔回曰く、「子貢君、人聞きの悪いこと言わんでくれたまえ。 君の来るのを首を長くして待っていたら、隣の部屋に客が来て、しばらくすると高笑いが聞こえてきたんだよ。」
子貢小声で曰く「回さん、何を聞いたんですか?」
顔回小声で曰く、「隣の部屋からのその声は、子路先輩と神北君の声にそっくりなんだ。」
子貢小声で曰く、「そっくりで… それから?」
顔回小声で曰く、「二人の声をよく聞きとろうとパーテーションに直(じか)に耳をつけて聞いたんだ。 その時、子路先輩と神北君らしき人から『回さんはずいぶん参っているようですよ、子路先輩。』 『顔回の奴、ざまあみろ!』と、私の名前を言っていたんだよ。 私は二人のやり取りが信じられなくて、あ然として耳を疑ったんだ。 とても信じがたい話をしていたんだよ。」
「それから、それから、彼らは何を話していたんですか? もったいを付けないで下さいよ!」
顔回小声で曰く、「私のことを神北君は『気の毒』とか言っていたんだよ。 そして子路先輩は『回のやつ先生の前ではいい子ぶりっ子しやがって! 同情する必要なんかない。 神北、おまえ、回に同情したのか?』と聞こえたんだ。」
子貢小声で曰く、「回さん、本当にそう言っていたんですか?」
顔回小声で曰く、「子貢君、本当にそう言っていたんだよ。 しかし、私には二人の話の内容がかいもく理解できないんだよ。 この頃のあからさまな無視する態度にはいささか腹も立ったが、『火の無いところに煙は立たない』の昔からのことわざもある。 無視される原因が私にあるだろうと自らを謙虚に振り返ってみてもまったく心当たりがないんだ。」
子貢小声で曰く、「回さん、そう言えば以前、子路先輩から妙なことを聞かれたんですよ…」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート73」だ。
諸君、「食不語。 寝不言。」とある。
「孔子先生は、食事の時はこむずかしい話をしなかった。 『さあ、寝るぞ。』と決めて床に就いてからは、しゃべらなかった。」
「食不語」とは、自分の好きなものを食べて、陽気に明るく楽しい会話をすることで、より一層神経作用が消化機能を促進し、栄養物が本来の滋養効果として、十分吸収されるんだ。
ご存知だろうが、「寝不言」とは、眠りに就くまでの間、何にも考えないで眠りに入るのが本当の理想なんですよ。
思ったり考えたりすることがパターン化して固定観念となって、良くも悪くも個人の習慣の言葉として表現されるんだね!
諸君も夜の寝際、出来るだけ昼間関係した消極的なことを思い出さないようにすることが肝心だ。
もの言えば、くちびるがさむくなるからじゃないんだよ。
孔子先生も寝際はしゃべらなかったということは、多分何も考えずに寝ると決めていたんだろう。
「人間の夜の寝際の心は、『特別無条件同化暗示感受習性』という状態になっていて、ちょいとでも、考えたことはパーッと潜在意識にインプレス(刻印)されちまうんだ。 だから、昼間どんな腹の立つことや悲しいことに関係した場合であろうとも、夜の寝際の心の中は断然それを持ちこんじゃいけないの。」と生前の天風が語っている通りですよ。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを 天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート72」だ。
「では回(かい)さん、『三個の礼』を執り行います! それでは、いつもの手順でいきますよ。 では、まず、テーブルの真ん中にグラスを1個置きます! 回さんに1個、そして不肖子貢(しこう)こと私の手前に1個置きます。 これで3個のグラスがテーブルにならびましたね。」
「はい!」
「回さん、真ん中のビールグラスをとって下さい!」
「はい、了解! 子貢君、Mr.マリックの手品に参加しているみたいだね! ドキドキするよ!」
「回さん、お言葉ですが、これは不肖子貢にとっては神聖な儀式ですよ!」
「ああ、すまん!」
「では改めまして、お集まりの目には見えない縁(ゆかり)の方々のために… トック、トック、トック!(ビールをグラスに注ぐ音ですよ。)」
顔回(がんかい)小声で曰く、「グラスをテーブルの真ん中に戻しますよ!」
「はい、戻しましたね! 回さんのグラスに典礼役の子貢から… トック、トック、トック!」
顔回小声で曰く、「はい、ありがとう! さすがに君はビールの注ぎ方が手慣れてるね!」
子貢小声で曰く、「はい、おそれいります。」
顔回小声で曰く、「では、典礼役不肖子貢君のために私から… トック、トック、トック!」
「これで、全部のグラスにビールが注がれましたね!」
「はい。」
子貢小声で曰く、「それでは、典礼役の子貢から乾杯の音頭をとらせていただきます。 『お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、ご先祖様、孔子先生様、ならびに今日お集まりの目に見えない関係各位の皆様方、万物の霊長たる人間として生まれさせて頂きまして誠にありがとうございます。 では、ご一緒にどうぞ!』 乾杯!!」
「乾杯!! 君は相変わらず、司会進行が上手だね!」
「おそれいります。」
諸君、子貢の言う「いつもの儀式」とは、孔子先生が習慣としていた「お初穂取り」だったんだ。
それを真似て、孔家門弟たちは居酒屋でも、万物の霊長である人間として生まれたことを感謝していたんだね! 良き習慣だね。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート71」だ。
諸君、ここは居酒屋「ざ・論民」二階「学而(がくじ)の間」であります。
子貢(しこう)小声で曰く、「回(かい)さん、隣のことはまずはさておき、とりあえず乾杯しませんか?」
顔回(がんかい)小声で曰く、「そうだね、別に隣の話を盗み聞きにきたんじゃないからね!」
子貢小声で曰く、「そうですよ、回さん! 二人してお互いに忌憚(きたん)のない楽しい話をしようということが目的ですから・・・」
「そうだ、そのとおりだ。」
子貢小声で曰く、「せっかく飲みごろに冷えているビールが、燗(かん)ビールになってしまいますから、まずは一杯やりましょうよ。」
「そうだね! 子貢君、それがいい!」
子貢小声で曰く、「え~っと、グラスは3個用意されているね!」
顔回小声で曰く、「子貢君、いつもの儀式をやるのかい?」
子貢小声で曰く、「ええ、これをやらないと始まらないですからね! では不肖(ふしょう)子貢が司会典礼役をやらせて頂きますよ。 回さん、よろしいですね?」
回小声で曰く、「いいよ、不肖子貢君、君に任せるから。」
諸君、実はこれはいつも黒子君が「ザ 儀式」とよんで何年も習慣にしている感謝行の一つなんですよ。
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風