2010年4月5日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート72

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート72」だ。

「では回(かい)さん、『三個の礼』を執り行います! それでは、いつもの手順でいきますよ。 では、まず、テーブルの真ん中にグラスを1個置きます! 回さんに1個、そして不肖子貢(しこう)こと私の手前に1個置きます。 これで3個のグラスがテーブルにならびましたね。」

「はい!」

「回さん、真ん中のビールグラスをとって下さい!」

「はい、了解! 子貢君、Mr.マリックの手品に参加しているみたいだね! ドキドキするよ!」

「回さん、お言葉ですが、これは不肖子貢にとっては神聖な儀式ですよ!」

「ああ、すまん!」

「では改めまして、お集まりの目には見えない縁(ゆかり)の方々のために… トック、トック、トック!(ビールをグラスに注ぐ音ですよ。)」

顔回(がんかい)小声で曰く、「グラスをテーブルの真ん中に戻しますよ!」

「はい、戻しましたね! 回さんのグラスに典礼役の子貢から… トック、トック、トック!」

顔回小声で曰く、「はい、ありがとう! さすがに君はビールの注ぎ方が手慣れてるね!」

子貢小声で曰く、「はい、おそれいります。」

顔回小声で曰く、「では、典礼役不肖子貢君のために私から… トック、トック、トック!」

「これで、全部のグラスにビールが注がれましたね!」

「はい。」

子貢小声で曰く、「それでは、典礼役の子貢から乾杯の音頭をとらせていただきます。 『お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、ご先祖様、孔子先生様、ならびに今日お集まりの目に見えない関係各位の皆様方、万物の霊長たる人間として生まれさせて頂きまして誠にありがとうございます。 では、ご一緒にどうぞ!』  乾杯!!」

「乾杯!!  君は相変わらず、司会進行が上手だね!」

「おそれいります。」

諸君、子貢の言う「いつもの儀式」とは、孔子先生が習慣としていた「お初穂取り」だったんだ。
それを真似て、孔家門弟たちは居酒屋でも、万物の霊長である人間として生まれたことを感謝していたんだね!

良き習慣だね。

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを



天意天風

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