本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート74」だ。
諸君、ここはご存知、居酒屋「ざ・論民」、二階「学而(がくじ)の間」であります。
子貢(しこう)小声で曰く、「回(かい)さん、久しぶりのキリンエビスビールの味はいかがですか?」
顔回(がんかい)小声で曰く、「君のおごりなら、僕は孔子先生のお好きなチンタオプレミアム生ビール大ジョッキが飲みたかったよ。」
子貢小声で曰く、「これを飲みほしましたら、お好きなものを注文してくださいな。」
「ああ、遠慮なくそうさせてもらうよ。」
「それで回さん、隣の子路(しろ)先輩と神北(かんぺき)君はいったい何の話をしていたんですか? 回さん、盗み聞きして聞いたんですよね?」
顔回曰く、「子貢君、人聞きの悪いこと言わんでくれたまえ。 君の来るのを首を長くして待っていたら、隣の部屋に客が来て、しばらくすると高笑いが聞こえてきたんだよ。」
子貢小声で曰く「回さん、何を聞いたんですか?」
顔回小声で曰く、「隣の部屋からのその声は、子路先輩と神北君の声にそっくりなんだ。」
子貢小声で曰く、「そっくりで… それから?」
顔回小声で曰く、「二人の声をよく聞きとろうとパーテーションに直(じか)に耳をつけて聞いたんだ。 その時、子路先輩と神北君らしき人から『回さんはずいぶん参っているようですよ、子路先輩。』 『顔回の奴、ざまあみろ!』と、私の名前を言っていたんだよ。 私は二人のやり取りが信じられなくて、あ然として耳を疑ったんだ。 とても信じがたい話をしていたんだよ。」
「それから、それから、彼らは何を話していたんですか? もったいを付けないで下さいよ!」
顔回小声で曰く、「私のことを神北君は『気の毒』とか言っていたんだよ。 そして子路先輩は『回のやつ先生の前ではいい子ぶりっ子しやがって! 同情する必要なんかない。 神北、おまえ、回に同情したのか?』と聞こえたんだ。」
子貢小声で曰く、「回さん、本当にそう言っていたんですか?」
顔回小声で曰く、「子貢君、本当にそう言っていたんだよ。 しかし、私には二人の話の内容がかいもく理解できないんだよ。 この頃のあからさまな無視する態度にはいささか腹も立ったが、『火の無いところに煙は立たない』の昔からのことわざもある。 無視される原因が私にあるだろうと自らを謙虚に振り返ってみてもまったく心当たりがないんだ。」
子貢小声で曰く、「回さん、そう言えば以前、子路先輩から妙なことを聞かれたんですよ…」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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