本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート170」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「回(かい)さん、若い女性じゃあるまいし、ここでかわい子ぶりっ子しないでくださいよ!」
顔回(がんかい)曰く、「失礼ですね。 これは僕の『地』です。」
子路(しろ)曰く、「話を先に続けるぞ!」
顔回曰く、「お願いします。」
子路曰く、「暑さの汗と冷や汗とあぶら汗が混じって、体じゅう汗だくでタオルで拭いても拭いても止まらないんだ。 やっとの思いで分校までたどり着くとポツポツと雨が降り出してきたんだ。 案内のおじさんが校舎の出入り口のカギをあけてくれたので、とりあえず校舎の中に急いで入ることにした。 校庭の入り口の横に二宮金次郎の薪(まき)しょって論語を読んでいるお馴染みの像があったんだ。 その像の台座にこの分校の校歌が彫ってあった。 その像を見上げていたら、首が一回転して俺の方を向いて『薪をおろしたいよぉ~。 お前俺の代わりに背負ってくれよ』と言ってニヤッと笑ったんだ。」
顔回曰く、「二宮さんがニヤッと笑ったんですね。 怒ってなくて良かったですね。」
子路曰く、「回よ! ここは冗談を言うところじゃないぞ! こっちを見て本当に笑ったんだ。」
顔回曰く、「それから・・・」
子路曰く、「黒い雲がたれこめて回りも薄暗くなってきていた。 電気をつけてもらって教室の中に入ったんだ。 俺はかなり汗をかいていたせいかシャツもズボンも汗がひいてかなり冷たくなっていた。 体が冷えたせいか大と小を同時にしたくなったんだ。」
顔回曰く、「フムフム・・・」
子路曰く、「案内役のおじさんにトイレはどこかと尋ねたら、『校舎の隣で外の別棟にある。 裏口からすぐだから一人で行っといで。』と言われた。 本音を言うと恐いから一緒について来てほしいと言いたかったんだが、ガキ大将の俺のプライドがそう言わせなかったんだな。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿