2010年4月16日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート83

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート83」だ。

諸君、昨日の引き続き居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。

回(かい)小声で曰く、「子貢(しこう)君、何故、子路(しろ)先輩は私に嫉妬するんですか?」

子貢小声で曰く、「それは、先生が『回よ、回!』と言って、回さんばかり可愛がるから面白くないんですよ。 それに、親子ほど歳の離れたまだ尻の青い後輩に先生から名指しで『回を見習え、回を見習え。』と言われたんじゃよけい面白くないですよ。 そこらへんは、私も子路先輩の気持ちもわからないではないですがね! 言われた本人はそりゃ面白くないですよ!」

回小声で曰く、「ひょっとして子貢君も、私に対して嫉妬しているんですか?」

子貢小声で曰く、「回さん、正直に言えば、私も以前はそうでしたよ。」

回小声で曰く、「以前はそうであったというなら、いつからそうではなくなったんですか? 是非、忌憚(きたん)のない話を受けたまわりたい。」

子貢小声で曰く、「はい、忌憚のない話がしたいと思っていおりました。 夕方、回さんの帰宅途中で会えたのも偶然ではないと思うのですよ。」

回小声で曰く、「ああ、そうでしたか。 私も子貢君にぜひ話がしたかったんですよ。」

子貢小声で曰く、「とにかく回さん、子路先輩は最古参で『孔子先生、命!』というぐらい先生が大好きなんですよ。 もちろん私も心底敬愛しております。 孔子先生を慕う心情においては孔家門人で一番だと自負しているのが子路先輩なんですよ。 その気持ちを先生が汲(く)んでくれないと誤解して回さんに向けて嫉妬の炎を燃やしているんですよ。」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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