2010年4月13日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート80

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)~論語創作ものがたり パート80」だ。

諸君、ここは続けて居酒屋「ざ・論民」、「学而(がくじ)の間」であります。

子貢(しこう)小声で曰く、「『よいしょ』じゃありませんよ。 本心からです。 回(かい)さんは一を聞いたら十を知る天才ですよ。」

回小声で曰く、「子貢君、謙虚で率直で正直な本音、痛み入る。 それから先生は何とおっしゃったんだい。」

子貢小声で曰く、「先生から『子貢よ、おまえは率直に自己分析して、どの程度だと思っているのかい?』とまた問われたんですよ。」

回小声で曰く、「はい、それで君は何と返答したんですか?」

子貢小声で曰く、「『はい、先生。 私は回先輩と比べればせいぜい一を聞いて二を知る程度です。』と答えたんですよ。」

回小声で曰く、「子貢君、先生の前で君は『よいしょ』も上手いが、いい子ぶりっ子もうまいもんだねぇ~。 感心!感心!」

子貢小声で曰く、「回さん、妙なところで感心しないで下さいよ! 子貢は、先生に媚(こび)売ってるといわんばかりじゃありませんか!」

回小声で曰く、「子貢君、先生は以前に授業の中で、『君子は、言論や弁舌が上手であるだけを評価はしない。 またそれだけでその人物を登用することはしない。 しかし、妥当で適切な意見であれば、どんな低い地位にある人物の発言にも、素直に耳を傾けるものだ。』と言っておられた。 君も承知の通り君の意見が妥当で適切であれば正当な評価をなさるはずですよ。」

子貢小声で曰く、「はい、回さんそうなんですよ。 先生は私に、『子貢よ、実は私もお前と同様なんだよ。』 『え~、先生も私と同じでせいぜい一を聞いて二を知る程度だとおっしゃるんですか?』 『そうだその通りだ。 何も私が先生とはいえ、回より人間ができているということではないんだよ。』 『先生、そうなんですか。』 『そうだよ。 子貢よ、だからこうして一緒に共に学んでいるんじゃないか。』 『先生ぇ~。 ありがとうございます。』 思わずじぃ~んときて、うれしくて涙がとめどなくながれたんですよ。 この先生とのやりとりを子路(しろ)先輩に話したんですよ。」

この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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