2011年1月19日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート361

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート361」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

寮母の声色(こわいろ)を真似た顔回(がんかい)曰く、「・・・少し風邪気味で・・・」

子路(しろ)曰く、「そうか、それはいかんな! では、入るぞ!」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「ちょっと待って・・・子路ちゃん、私を見てびっくりしないでね!」

子路曰く、「何を今さら・・・ 寮母の顔なんかしょっちゅう見てるじゃないか! 何も驚きはしないよ!」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「本当ね! 驚かないって約束してね!」

子路曰く、「ああ、約束する! では、あけるぞ。」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「ちょっと待って・・・本当に驚かないでね!」

子路曰く、「おい、くどいぞ! いい加減にしろ!」

子路は、襖戸を力いっぱい開けた。

「ピシャ!(襖の戸を開けて、襖がぶつかった音)」

子曰く、「子路! よく来てくれたね。 待っていたよ・・・」

子路、中に入って呆然と立ち尽くす。

子路曰く、「無言・・・」

子路は依然立ち尽くしたままである。

神北(かんぺき)曰く、「先輩! 先輩! 大丈夫ですか?」

子路曰く、「無言・・・」

子貢(しこう)曰く、「先輩! 先輩! 大丈夫ですか?」

子路曰く、「無言・・・」

寮母の声色を真似た顔回曰く、「子路ちゃん! 子路ちゃん! 本当に来てくれたのね、嬉しい! 待ってたわ! そこで立っていては寒いでしょ・・・さあ、お座りになって・・・。」

子貢、神北の顔が青ざめていた。
依然子路はたたずんだままであった。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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