本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート381」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
顔回(がんかい)マジ顔になって曰く、「それは本当の事ですか!」
子路(しろ) マジ顔になって曰く、「本当の事だ! 嘘だと思うなら先生に聞いてくれ!」
顔回マジ顔になって曰く、「先生! 先輩の言われてことは真実でしょうか?」
子曰く、「昔の事でうろ覚えだが、そんな事があったかと思う・・・。」
顔回泣きそうな顔をして曰く、「では、先輩!・・・その時に私に『おい、新入り! 腹が減っていれば味わって食べやしないだろうよ! とりあえず腹の中に押し込むのが先決だからな! 高いもの食わしたって、ものの味がわかりゃしねえってことだ! 出された物は、皿以外は何でもいいから感謝して全部残さず食えよ! いいな。』とこんな思いやりの言葉をかけてくれました。 私は今でもその光景を思い出すと、胸が熱くなって涙がこぼれてくるんです。 あの時の先輩の御言葉は、誠ですよね!」
子路曰く、「なにせ昔のことなので、俺もうろ覚えで定かではないが、その時の回(かい)が俺のひもじい頃にダブって見えたんだろう! とにかく、腹いっぱい食わせたかったんだろうな・・・。」
顔回涙ぐんで曰く、「先輩! 私の食べているところを見て、『一杯のかけラーメン』の話をしてくれましたね。 あの話も嘘ではないですよね! ・・・私は、生涯あの時のかけラーメンの味を忘れることが出来ません。 その時先輩は、『幸せの味がする』と言ってくれましたよね! 幸せって何だかわからなかった私が、そのときのかけラーメンを食べている時に、幸せの味がしたんです。 その時、幸せって何だかわかったような気持になれたんです。 このことがあってから私は変わりました。 私が愚直なまでに本音で通して来たのも、その時の御恩を受けてからです! 私は、それ以来ずっと先輩を敬愛しているんです!」
子路困った顔をして曰く、「おい、回! 泣くなよ! ・・・これで涙を拭きな! 鼻はかむなよ!」
神北(かんぺき)曰く、「あっ、金糸ロゴのシャネルのハンカチだ! 先輩、おしゃれ~ぇ!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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