本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート382」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「子路(しろ)よ! 『一杯のかけラーメン』の話とは・・・どこかで聞いたような?」
子路曰く、「はい、先生申し訳ありません! ・・・先生が貧しかった苦学中の頃のかけラーメンの話を聞いて、先生の受け売りで回(かい)にそのまま話したのだと思います。 ・・・昔のことなのではっきり覚えておりませんが・・・。」
顔回涙をぬぐって曰く、「あのかけラーメンの話は、先生のことだったんですか?」
子曰く、「寝食を忘れて勉学に励んでいた二十歳(はたち)ぐらいの頃だろうか・・・年(とし)も押し迫ったある日のことだ・・・その日は吐く息も凍ってしまうほどの厳しい寒さだったことを覚えている。 大学の講義を受けて帰る途中だった。 寒さと疲れと空腹と睡眠不足が重なって、気を失って道端に倒れてしまったんだ。 ・・・私は意識を取り戻し、周りを見渡してみると、囲炉裏端の一番暖かい所に寝かされていたんだよ。」
子貢あきれた顔をして小声で曰く、「『真の友情を誓い合おう!』と盛り上がったのに・・・もう友情にヒビが入っちゃったよ・・・」
子路曰く、「うるせ~ぇ! それは昔の話だ!」
子曰く、「まあまあ・・・回よ! 受け売りの話にせよ、子路のかけラーメンの話から、少なからず幸せを感じ取る事が出来たのだ。 ・・・ここは子路に感謝だよ! ・・・それも良き思い出として、今もその光景を思い出すたびに、また幸せを感じることが出来るのだから、回にとって子路はまさに幸せの天使に相違ないよ!」
顔回曰く、「はい先生! おっしゃる通りです。」
神北(かんぺき)曰く、「先生! 意識が戻られてからどうなったのでしょうか?」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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