2011年2月15日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート388

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート388」だ。

諸君、いよいよフィナーレであります。

続いて司会子貢(しこう)、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「ブラボー! ブラボー! 御両人・・・店内のヤジ、バセイをものともせず、見事、歌い切りました。 ・・・御二人に盛大な拍手をお願いします!!」

店内から、万雷の拍手が起こる。

続けて司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「本日は、『本音で語り合える対話処』居酒屋『ざ・論民』御来店誠にありがとう御座位ます。 ・・・御来店の皆様、我が孔子塾と論語は、空に太陽があるかぎり永遠に不滅です! ・・・只今、不肖子貢は、人生最高の幸せなひと時を感じております! ・・・我が恩師も子路(しろ)先輩も回(かい)さんも神北(かんぺき)君も同感でありましょう!」

神北曰く、「同感です!」

顔回(がんかい)寮母の声色を真似て曰く、「回くんも寮母も同感で~す!」

子路曰く、「無論、異存はない!」

子曰く、「幸せだなぁ~! 僕は諸君といる時が一番幸せなんだ! 死んでも諸君を離さないぞ! いいだろう~!」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「はい、ありがとうございます! ・・・『論語創作ものがたり』御読み頂きまして、誠にありがとうございました。 御名残惜しいですが、これにて御別れでございます! ・・・最後に皆様のご健康と益々のご発展をお祈りいたしまして、一本締めで締めさせて頂きます。 ・・・それでは皆様  ・・・よぉ~ぉ、パン!!  めでてぇなぁ~!!」

おわり


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読者の皆様、一年四カ月に渡り、つたなきブログをお読み頂きまして誠にありがとうございます。

長編になりました「論語創作ものがたり」は、子路の顔回への嫉妬から始まった師と弟子との人間模様を論語を交えてパロディーとして天風先生のナレーションとコメントを添えて描きました。
嫉妬劇ではありますが、登場人物のそれぞれの思惑の中で、ストーリーは展開していきます。
その中に一貫して流れているものは、思いやりの心です。
今の日本社会は、人間同士が上辺(うわべ)だけをとりつくろっただけでお互いに無関心になり、心が殺伐とした社会になっています。
御存知の事でしょうが、社会に起きる出来事がそれを証明しています。
何故そうなってしまったのでしょうか?
それは、人と人をつなぐ思いやりの心、孔子先生の言うところの『恕』の心の欠如ではないでしょうか?

論語「衛霊公第十五―二十四」に、
子貢問いて曰く、一言にして以て終身(しゅうしん)これを行うべき者ありや。
子曰く、其れ恕(じょ)か。 己れの欲せざる所は人に施すこと勿(な)かれ。

弟子の子貢が「ほんの短くて、座右(ざゆう)の銘(めい)にできるような言葉はありませんか」と言うから、「そうさな、『思いやり』かね。 自分がされたくないことを人にしないってことだよ」と教えたよ。

と、あります。
論語が今でも古くならないのは、言い尽されてきていますが、論語の中に人間本来(真我、良心)としてもった当たり前のことを語っているからでしょう。
孔子先生の死から2500年過ぎた今、ますます『恕』の心が希薄な社会であります。
これからどんなに科学技術が進もうと、便利な社会になろうと、人がある限り、『恕』の心は、永遠に変わらない大切な真理です。

読者の皆様!
ブログ「天意天風ここにあり!」は、これで終わらせて頂きます。
天国におられる天風先生、長い間、御指導誠にありがとうございます。 感謝!
JM.Shimizuもこれでお別れです。
ありがとうございます。 感謝!

また新たな内容で清水浦安としてお会いしましょう!

では、諸君! ごきげんよう!
さようなら。


天意天風

2011年2月14日月曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート387

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート387」だ。

諸君、いよいよラスト前2であります。

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「店内から、『バカヤロー! キモチワルー! 男同士で恋なんか芽生えるか―! ヘンタ~イ! アホ―!』の罵声が飛び交っております。 ・・・どうやら自己陶酔しきっているご両人の耳には届いてないようです。 ・・・まったく幸せな御二人です!」

子 自己陶酔して曰く、「愛してる~う」

子路自己陶酔して曰く、「愛してる~う」

子、子路、互いに見つめ合い自己陶酔して曰く、「いつまでも~ぉ~ ・・・空に太陽があるかぎり~ ・・・君と僕は~ 君と僕は~、生命(いのち)の限り~」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「皆様! 御両人は愛の坩堝(るつぼ)の中で極限状態にきております。」

子 自己陶酔して曰く、「愛してる~う」

子路自己陶酔して曰く、「愛してる~う」

子 自己陶酔して曰く、「愛してる~う」

子路自己陶酔して曰く、「愛してる~う」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「御両人は愛の坩堝(るつぼ)の中で極限状態に達しました!! この愛は紛れもない究極の師弟愛です!! もう二人の間を裂くものは何も存在しません!! 私の師は常々、『人にして仁ならずんば、礼を如何(いかん)。 人にして仁ならずんば、楽(がく)を如何せん。』と・・・つまり、『愛情がこもっていなければ、いくら表面上うやうやしくしたって、礼義とは言えない! どれほど美声で歌っても情愛が伝わってこなけりゃ音楽とは呼べまいよ。』と・・・まさに至言!名言!です。」

子、子路、互いに見つめ合ったまま極言の陶酔世界に入って曰く、「空に~太陽が~あるかぎり~」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「店内から、『愛してる! 愛してる! 愛してる!』の『くど過ぎ!』を超越した連呼のシュプレヒコールの嵐です!! まるで店内が愛のマジックにかかっているかのようです。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2011年2月13日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート386

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート386」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子 満面の笑顔で曰く、「愛してる~」

子路(しろ)相変わらず顔を真っ赤にして直立不動で曰く、「愛してる~」

子、子路、互いに見つめ合って曰く、「いつまでも~ ・・・空に太陽があるかぎり~ ・・・君と僕は~ 君と僕は、二人で一人~」

回(がんかい)寮母の声色を真似て曰く、「ダメ、ダメ、イヤダ~、ヤメテ~! 二人はどういう関係? ・・・私の方を見て歌ってよ~!」

子、子路を見つめて曰く、「愛してる~」

子路、子を見つめて曰く、「愛してる~」

子、子路を見つめて曰く、「愛してる~」

子路、子を見つめて曰く、「愛してる~」

子、子路、互いに見つめ合って曰く、「空に太陽があるかぎり~」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「店内特設会場から、『ブラボー! ブラボー!』の歓声が聞こえております。 ・・・ご両人はお互いを見つめあい、陶酔の世界に入っています! 誰にも裂くことが出来ないロミオとジュリエットのようです。 ・・・店内特設会場の皆様、手拍子をお願いします。 では、2コーラス目は皆様ご一緒に歌いましょう~!」

子 自己陶酔して曰く「愛してる~」

子路自己陶酔して曰く「愛してる~」

子 自己陶酔して曰く「心(こころ)~」

子路自己陶酔して曰く「心(こころ)~」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「店内特設会場から手拍子と共に歌声が響いております! ・・・中国古来より『歌うアホウに聞くアホウ』と申します。 同じアホなら歌わにゃソンでしょうか?」

子、子路、互いに見つめ合って曰く、「愛してる~」

子、子路、互いに見つめ合って曰く、「愛してる~」

子、子路、互いに見つめ合って曰く、「瞳(ひとみ)~」

子、子路、互いに見つめ合って曰く、「瞳(ひとみ)~」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「ご来店の皆様、隣に居合わせたのも神様、仏様、御先祖様の御縁です! 隣にいる方同士、互いに見つめ合って歌ってみてはいかがでしょうか! きっと恋が芽生えるでしょう!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月12日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート385

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート385」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

顔回(がんかい)寮母の声色を真似て曰く、「子貢(しこう)さん! 歌の司会、やって下さる? ・・・寮母のお願い!」

子貢曰く、「はい、かしこまりました。 不肖子貢! 歌の司会を務めさせて頂きます。 先生!先輩! 狭いところですが、こちらのステージの方へどうぞ! ・・・歌の準備はよろしいでしょうか? ・・・準備が出来たようですね! ・・・はい、それでは、皆様、改めまして、歌の司会進行役を務めさせて頂くことになりました、古舘伊知郎こと子貢です。 どうぞよろしく。 ・・・『歌は世に連れ、世は歌に連れ』と申します。 ・・・中国が産んだ大天才! プロフェッサー孔子の名言を交えて・・・私の師匠孔子と大先輩の子路(しろ)が寮母に愛を込めて歌います! 曲目は、『空に太陽があるかぎり』。 では、ご両人、よろしくお願い致します~ぅ。 神北(かんぺき)君!ミュージック、スタート!」

子路顔を真っ赤にして曰く、「俺が先生の後について歌います! ・・・先生、よろしくお願いします。」

子 満面の笑みで曰く、「そうか私の後についてきなさい! フォローミ~!」

子 満面の笑みでカラオケの伴奏にのせて曰く、「愛してる~」

子路顔を真っ赤にして直立不動で曰く、「愛してる~」

子 相変わらずの笑顔で曰く、「とっても~」

子路相変わらず顔を真っ赤にして直立不動で曰く、「とっても~」

子 相変わらずの笑顔で曰く、「愛してる~」

子路相変わらず顔を真っ赤にして直立不動で曰く、「愛してる~」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「子路ちゃ~ん、先生ぇ~、し・び・れ・る~ぅ。」

子曰く、「本当に~」

子路曰く、「本当に~」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「寮母! しっしんする~ぅ!」

司会子貢、古舘伊知郎の声色を真似て曰く、「皆様! 観客席から、熱狂的ファンの絶叫をお聞き頂けたでしょうか? ・・・先ほどから、私の司会の声も含めまして、先生と子路先輩の歌声が店内スピーカーより響いております。 ・・・これは、『本音で語り合える対話処』居酒屋『ざ・論民』のバイザー京華(きょうか)こと早少女(さおとめ)京華嬢の御好意でしょうか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月11日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート384

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート384」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子貢(しこう)曰く、「これで、皆さん一人一人のわだかまりもとけたところで、今一度、今宵の先生に感謝して、改めて乾杯しませんか?」

子曰く、「いいね! 子路(しろ)も回(かい)も神北(かんぺき)もこれでわだかまりがとけたかね・・・」

子路うなずきながら曰く、「はい!」

顔回(がんかい)うなずきながら曰く、「はい!」

神北うなずきながら曰く、「はい!」

子曰く、「子貢もわだかまりがとけたかね?」

子貢うなずきながら曰く、「はい!」

子曰く、「子貢よ、乾杯の音頭を取ってくれたまえ!」

子貢曰く、「はい、皆様、グラスを御取り下さい! それでは、気分一新改めまして、不肖子貢、乾杯の音頭を取らせて頂きます。 孔子先生のご健康とご長寿並び、益々の孔子塾の発展を願って、乾杯!!」

一同曰く、「乾杯!!」

子曰く、「諸君、ありがとう! 今夜はいつになく言い知れぬ幸せを感じている。 子路、回、子貢、今までよく私について来てくれた。 本当にありがとう! 神北! これからの君に大いに期待しております!」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「先生!先生! 子路ちゃんは本当はね、先生とデュエットしたいのよ! でも照れ屋さんだから、恥ずかしくて言えないの・・・ 代わりに寮母に言わせてね! ここらへんで『空に太陽があるかぎり』を寮母のために歌って頂けませんか?」

子曰く、「ああ、いいよ! ・・・子路、一緒に歌わないか?」

子路曰く、「先生から是非にと頼まれたんじゃなぁ~。 断るわけにもいかないから・・・まあ、リクエストにおこたえして、男(おとこ)子路!歌います!」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「キャ~ステキ~! 神北ちゃん!カラオケの準備できてる? 早く、早くしてちょうだい!」

神北曰く、「はい、準備は出来ています。 後は選曲するだけです。 ・・・寮母さん、ワイヤレスマイクを先生と子路先輩に渡して頂けますか。」

顔回寮母の声色を真似て曰く、「ラジャ! 寮母了解!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを


天意天風

2011年2月10日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート383

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート383」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「道端に倒れていた私を親切な親子が、担ぎあげて自宅に連れて来てくれたんだ。 その家は隙間風の入るあばら家だった。 特に寒い日でありながら、親子は火に当らず、私を火の近くに寝かせてくれたんだよ。 ・・・意識を取り戻した私に、『気がつかれましたね! ・・・お腹がすいているでしょう。 何もないですが・・・。』と優しい言葉をかけてくれた。 私は、アツアツのインスタントの具の入ってないラーメンを御馳走になったんだ。 今でもその味をしっかり覚えている。 このかけラーメンは、間違いなく熱湯をかけてフタしただけの日清のチキンラーメンだ。 この一杯のかけラーメンのお陰で、私は人の情けを知ったのだ。 私は、この親子の思いやりの心を感じて恕の心の大切さが身にしみた。 ・・・私は一晩をその家で過ごさせて頂いた。 その時の私は苦学生で、感謝だけでお礼も出来なかった。 その時受けた御恩を返そうと、社会人になってお金を得るようになってから、その家へ行ってみたのだが、その家は取り壊されて、さら地だけになっていた。 私はその親子の消息を探したが・・・結局のところわからずじまいだ。 私はその時の受けた恩を忘れないために、年の暮になると2~3日何も食べない日をつくっている。 何のためかと言うと、苦学中でひもじかったその時受けた御恩を終生忘れないためだ。  その時出されたかけラーメンを食べている時に、この上ない幸せを感じたんだよ! そう、子路の言う『幸せの味』がしたんだよ! ・・・これが私の一杯のかけラーメンの話だよ!」

子路曰く、「先生! 何度聞いてもいい話ですねぇ~。 思わず泣いちゃいます。 ・・・俺は、先生のこの手の話ならよくわかるんですが・・・ つい、先生になった気になっちゃって・・・先生、ごめんなさ~い~。 ワァー!ワァー!ワァー!」

子曰く、「泣くな! 子路! 知ったかぶりはいかんが、良きものを真似ることは、良くなりたいという欲求の表れだ。 子路のした行為が、人の心に響けば幸いだ。」

子貢曰く、「私は、そんな話があった事を知りませんでした。 今夜はとても冷えますが、この話を先生から伺って心が温まりました。 先生、先輩、回さん、ありがとうございます。」

顔回嗚咽しながら曰く、「先生~! オエ・・・オエ・・・ 子路先ぱ~い! オエ・・・ありが・・・オエ・・・とうございます~・・・オエ。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

2011年2月9日水曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート382

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート382」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「子路(しろ)よ! 『一杯のかけラーメン』の話とは・・・どこかで聞いたような?」

子路曰く、「はい、先生申し訳ありません! ・・・先生が貧しかった苦学中の頃のかけラーメンの話を聞いて、先生の受け売りで回(かい)にそのまま話したのだと思います。 ・・・昔のことなのではっきり覚えておりませんが・・・。」

顔回涙をぬぐって曰く、「あのかけラーメンの話は、先生のことだったんですか?」

子曰く、「寝食を忘れて勉学に励んでいた二十歳(はたち)ぐらいの頃だろうか・・・年(とし)も押し迫ったある日のことだ・・・その日は吐く息も凍ってしまうほどの厳しい寒さだったことを覚えている。 大学の講義を受けて帰る途中だった。 寒さと疲れと空腹と睡眠不足が重なって、気を失って道端に倒れてしまったんだ。 ・・・私は意識を取り戻し、周りを見渡してみると、囲炉裏端の一番暖かい所に寝かされていたんだよ。」

子貢あきれた顔をして小声で曰く、「『真の友情を誓い合おう!』と盛り上がったのに・・・もう友情にヒビが入っちゃったよ・・・」

子路曰く、「うるせ~ぇ! それは昔の話だ!」

子曰く、「まあまあ・・・回よ! 受け売りの話にせよ、子路のかけラーメンの話から、少なからず幸せを感じ取る事が出来たのだ。 ・・・ここは子路に感謝だよ! ・・・それも良き思い出として、今もその光景を思い出すたびに、また幸せを感じることが出来るのだから、回にとって子路はまさに幸せの天使に相違ないよ!」

顔回曰く、「はい先生! おっしゃる通りです。」

神北(かんぺき)曰く、「先生! 意識が戻られてからどうなったのでしょうか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風