本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート372」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「お見それしました! では、もう先輩は、私の氏素性を全て知っていた上で、今までお付き合いをしていてくれたということですか?」
子路(しろ)曰く、「お前がそういう目的でここに来たかは、俺は知らなかった。 お前の氏素性など俺にとってはどうでもいいことだからな! ただし、私利私欲で、また公のためと言えども、先生を利用したり、コケにしたり、ないがしろにする輩(やから)は俺は絶対許さない!」
神北曰く、「はい、先輩を側で見ていて、大切にされていることが良くわかりました。 回(かい)さんも子貢(しこう)さんも同じ気持ちでいることもよくわかりました。 私は、孔子塾を見くびっていました。 ・・・先生は、慈愛の心で門弟と接し、弟子は先生を尊敬と同時に親しみを持っております。 師弟がお互いに信頼の絆で結ばれておられる・・・ 私もその仲間に入りたいのです。 もうこれ以上自分を偽ることが出来なくなりました。 カミングアウトではありませんが、偽らざる本心です。 先輩! 私を先輩の友人のはしくれに加えて頂けませんか? 私は、先生、先輩、回さん、子貢さんのこの四人とどこでどうなろうとも真の弟子として、真の友人として終生の契りを結びたいのです。」
子路曰く、「俺は、口先だけの奴は大嫌いなんだ。 口ではなんとでもお上手が言える。 いざ、生死がかかると保身を考え、人を簡単に裏切るものだ! おい、神北よ! お前、先生のために、俺たちのために命をかけられるか? どうだ、本音で答えてみろ!」
神北曰く、「先生の述べられている御言葉を拝借するならば、『朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可(か)なり。』です。 私は、朝、真の友人を共に得ることが出来るならば、昼間に真の友情の絆を確かめ、その日の夕方に死んでも本望です。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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