2011年1月25日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート367

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート367」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子曰く、「回(かい)の強い要望に応えてプレゼントを開けるとしようか・・・ しかし、子路(しろ)よ、これは本当は寮母のためにわざわざ誂えたものではないのか? そうであれば、私がそれを受け取る訳にはいかないよ! ましてや、子路は寮母に会いにここに来たのがそもそもの動機だ・・・ それを知っていて私のために特別に用意したプレゼントでは嘘になる。」

子路曰く、「先生、おっしゃる通りですが、俺はここに来て目が覚めました。 寮母は、俺のことを何とも思っていないということです。 俺のスケベ根性が為せる早合点、早とちりでした。 たしかに、中華橋の四越百貨店で面白いものを見つけたので、寮母に気に入ってもらうために購入しました。 ・・・しかし、よく考えたら若い頃はどうしよもなく手がつけられない悪たれ者の俺がこうしてやってこれたのも、先生と出会ってからです。 今夜の宴は、俺の永年の慰労も兼ねての回の襲名祝いですが、本来なら、弟子の私が先生の永年の努力と俺たちを導いてくれた感謝の宴を持つのがいの一番で、ものの道理だと思ったんですよ! ・・・ここまで年長の先生に慰労してもうらうのは、何かスジではないと思うのですが・・・ 先生、俺の言ってる事、おかしいですか?」

子曰く、「子路よ、ありがとうよ! 子路がそう思って暮れることは、非常に嬉しい! 最初に会った子路は、世をすねて私の言うことに反発ばかりしていたからね・・・ しかし、そんな子路は、私のそばに寄り添うようにいてくれた。 常に私を守ってくれたね・・・ 子路と私は、どこかに互いに人間としての腐れ縁があるんだろうね。」

子路曰く、「先生! 俺は理屈抜きに先生のことが好きなんです! 先生が君子でなくとも、仁者でなくとも、聖人でなくともいいんです! 今の俺は、そんなことどうでもいいんです。 先生の言うことなら、とにかく素直に聞いて、一つでもいいからやってみようと思えるようになった! そんな俺にしてくれた先生で十分なんだ。 俺は、後は何も要りませんよ・・・先生を命がけで守りたい理由など、俺にとってはそれで十分です!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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