2011年1月11日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート353

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート353」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

子小声で曰く、「子貢(しこう)よ、その通りだ! 人民にとって『仁愛(じんあい)』は、水や火よりも大切なものだ。 しかもだ、水や火なら誤って踏み込んだ者を溺れさせたり、火傷(やけど)で死なせたりするだろう。 しかし、仁愛は踏み入った者を絶対に傷つけたりしない。 人民にとって『仁愛』ほど有益なものはありはしまい。」

子曰く、民の仁に於けるや、水火よりも甚だし。 水火は吾れ蹈(ふ)みて死する者を見る。未だ仁を蹈みて死する者を見ざるなり。

子貢小声で曰く、「ご教授、ありがとうございます。」

顔回(がんかい)小声で曰く、「私も以前に『“仁”とはどういうことですか?』と尋ねたことがあります。 先生は、『私利私欲に打ち克って、公共の福祉に寄与することだ。 たった一人の人間が一日でも実践したなら、やがては世の中に“仁”が行き渡るようになるんだよ。 つまり“仁”の広がりは個々人の意志にかかっているのであって、他人事ではないのだ。』と答えられました。 私はすかさず、『“仁”に至る為の実践の細目をご伝授下さい。』と頼みました。 先生はそれに応えて『公共の福祉に反するものは、“見ない、聞かない、言わない、しない”の四点だ。』とご教授して頂きました。 及ばずながら、私なりに御言葉通り実践しております。」

子小声で曰く、「回(かい)よ! それは感心なことだ。 いつか身につき、自分のものになるのだよ!」

顔回小声で曰く、「はい!」

神北(かんぺき)小声で曰く、「『見ざる! 聞かざる! 言わざる! おこなわざる!』 日光東照宮の四匹のサルに似てますね!」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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