2010年12月31日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート342

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート342」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

ここはお馴染み「本音で語り合える対話処、居酒屋『ざ・論民』」の正面玄関の前です。
時刻は、定刻の30分前であります。
一番乗りしたのが顔回(がんかい)です。
手に一枚のチケットを握りしめています。
どうやらこのチケットは、生ビールピッチャーの一気飲みに成功した際に頂いた、「飲食50%off」チケットです。

顔回独り言をつぶやいて曰く、「こんなに早くこのチケットを使えるチャンスが来るなんて、私は何て運のいい男だ! この機会を頂いたことを、天にまします神に感謝します! 後2~3日遅れれば、このチケットは、天井の隙間に貼られていたことだろう! いやいや、穴のあいた襖を埋めていただろう! いやいや、私のブロマイド写真と一気飲みに成功したおり頂いた私の汗と涙付チケットといっしょにすれば、いずれは、かなりのプレミアがつくはずだからこのまま額に入れてしまっておいたかもしれない! しかし、今夜はいい気分だ。 先生が私の為に相続祝いの宴を開いてくれる。 支払いは、全部先生持ちだそうだ。 先生と私は親子も同然! これで先生の負担を半分に減らすことが出来る。 これで先生に恩返しが出来る! ・・・実のところ私は、子路(しろ)先輩や子貢君がうらやましかった。 思い出せば、私がまだ弟子になりたての頃に、先生の講義中に気を失って倒れたことがあった。 その時、子路先輩が抱きかかえて近くの病院に連れて行ってくれた。 点滴を受けて寝ているそばに来た先輩は、『お前、飯食ってないんだろう! 腹が減り過ぎて気絶したんじゃないか? 点滴なんかしているより、これから飯でも食いに行かねえか?』 そう言ってくれたんだ。 私は無一文で、返事が出来なかった。 『おい、新入り、金の心配はするな! この子路様が、お前に腹いっぱい食わせてやる。 すぐ出かけるからさっさと起きろ!』 私はひとから、こんな優しい言葉をかけてもらったことがなかった。 思わず涙がこぼれ、頬をつたうままにしていた。 『先輩! まだ先生の講義中じゃないですか。 帰らなくては先生に叱られますよ!』と言ったんだ。 ・・・先輩は、『どうせそんな体で、講義を聞いても身に入らなきゃ力も出ないだろうよ! 講義は、またの機会もある。 今、飯を食わなきゃ講義どころじゃないぜ。 いいから、俺に任せてついて来い!』 ・・・それで近くの中華屋に行ったことを今でもはっきり覚えている。 ・・・バーミヤンという店だった。 ・・・そこへ行くと先輩は、『おい、新入り! 腹が減っていれば味わって食べやしないだろうよ! とりあえず腹の中に押し込むのが先決だからな! 高いもの食わしたって、ものの味がわかりゃしねぇってことだ! 出された物は、皿以外は何でもいいから感謝して全部食えよ! いいな。』 ・・・今でもその光景を思い出すと、胸が熱くなって勝手に涙がこぼれてくるんです。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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