2010年12月30日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート341

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート341」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)曰く、「いいえ、先生の門人として御縁を頂けることが出来たのも、子路先輩のお陰です。 お礼を言うのは私の方です。 先生、子貢(しこう)さん、ありがとう御座位ます。」

子曰く、「では、ちょうどキリのいい頃あいだ。 君たちもいろいろ段取りや手配もあるから、これでお開きにしよう! では、子貢、神北、よろしく頼む!」

子貢、神北同時に答えて曰く、「承知しました!」

そんなことになっているとは知る由もないのは、子路(しろ)と顔回(がんかい)であった。
論語・先進篇に孔子が子路に思いやりの気遣いと自己反省をしているところがある。

子曰く、由(ゆう)の瑟(しつ)、奚為(なんす)れぞ丘(きゅう)の門に於てせん。 門人、子路を敬せず。 子曰く、由や堂に升(のぼ)れり。 未(いま)だ室に入らざるなり。

私が以前に、「子路の琴の音は荒っぽくていただけないね」と言ったことがあるんだよ。 そうしたら、後輩の弟子たちが子路を軽く見るような素振りを見せ始めたんだ。 「これはいかん!」と思い、私は言ってやったんだ。
「お前達は、考え違いをしているよ。 子路の腕は一級だよ。 まだ奥義(おうぎ)を究(きわ)めていないだけのことだ。」とね。
教育者や指導者は、弟子たちの前で他の弟子を批判する際には、よくよく気を付けて言葉を選ばないといけないと、つくづく反省した次第だよ。

師の何気ない発言がもとで、子路の嫉妬騒動となった。
教育者や指導者、また上に立つ者の、一挙手一投足も含めて、自らに戒められているのですな!

さて、いよいよ「論語創作ものがたり」の最後の舞台となる居酒屋「論民」に話を移そう!

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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