本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート339」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
神北(かんぺき)曰く、「私は、子路(しろ)先輩に会った日から、姓は京(きん)、名は田(でん)、字(あざな)は神北になりすましたんです。」
子曰く、「子路は、神北に『何をせよ!』と命令したのかね?」
神北曰く、「はい、先輩曰く、『俺も、自慢じゃないが孔門の子路様だ。 後輩に直接子貢(しこう)への嫉妬の話は出来ないから、神北!、門人連中に紛れ込んで、いい気になっている回(かい)へ制裁する。 まずは、手始めに“顔回(がんかい)と口をきいてはならない! 完璧に無視するように。 子路大先輩の命令だ!”と伝えるんだぞ。』と言うことです。」
子曰く、「そうであったか! このごろの子路の様子がおかしかった訳がわかったよ!」
子貢曰く、「様子がおかしいとは・・・?」
子曰く、「いや、毎日私のところへ顔を出していた子路が、私を避けるように塾へも、ここにも来なくなったんだよ。」
子貢曰く、「子路先輩がそんなことをしていたとは・・・」
子曰く、「それで神北は、もくろみ通り、弟子として潜入したと言うことだね!」
神北曰く、「はい、その通りです。」
子曰く、「これでこの度(たび)の事のいきさつがわかりました。 神北、よく話してくれたね。 回に一番嫉妬していたのは、子路ということだ! 神北を使って回に対してパワーハラスメントをしたということだ! まったく、子路とは、単細胞でわかりやすい男だ! しかし、こまったものだね!」
子貢曰く、「先生、私は、先生の事を他の者にとやかく言っておりません。 もしそのような事があれば、直接先生の前で話します!」
子曰く、「言った、言わないと尾ひれが付いて、本人のいない所で嫉妬劇はおきるものだよ! しかし、私に対する弟子同志の嫉妬劇だから私も反省をせねばならぬな! ・・・神北、今宵の子路はどこにいると思うかね?」
神北曰く、「今夜あたりは、いつもの居酒屋「論民」に飲みに行くはずです。 いるとすれば、そこ以外にありません。」
子曰く、「神北、そうであれば、私がそこへ行こう!」
子貢曰く、「先生がわざわざおいでになるんですか?」
子曰く、「そうだ! 神北、子路は何時ぐらいにそこへ行くかね?」
神北曰く、「そうですね~。 いつもですと概(おおむね)、7時~8時の間ですね。」
子曰く、「子貢よ、すまんが今宵の7時から5名の個室の予約を入れてくれたまえ! 料理は子貢に任せる。」
子貢曰く、「はい、かしこまりました。 早速手配しておきます。」
子曰く、「それと、回に7時10分前に『論民』に来るように伝えてくれ! 今夜は、回の襲名祝いと、子路の慰労を兼ねて私が主宰の宴を設けるとする。 子貢、神北の二人は、この宴の幹事を引き受けてくれたまえ!」
子貢、神北同時に答えて曰く、「はい、了解しました。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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