本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート336」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「神北(かんぺき)は、承知で子路(しろ)の隣に座ったんだね!」
神北曰く、「はい、この機会を逃がす手はありませんから・・・ それとなく隣に座って話しかけたんです!」
子貢、黙ってうなずく。
子曰く、「神北、先を続けてくれたまえ。」
神北曰く、「子路先輩が私にこんな話をしてきたんです。 その話の内容は、『実はなぁ、孔子先生の門人の中でも一番二番を争うえらく頭のいい後輩が二人いるんだがな、俺様から見ればケツの青いガキなんだがな。 一人は顔回(がんかい)ともう一人は子貢(しこう)と言うんだ。」
子貢曰く、「門人の中でも一番二番を争うえらく頭のいい後輩! やっぱり先輩も俺の事を認めてくれていたんですね!」
子曰く、「神北、先を続けてくれたまえ。」
神北曰く、「子路先輩曰く、『孔子先生がもう一人の後輩の顔回ばかり可愛がるもんだから、もう一人の後輩の子貢って奴が面白くなくてね! はっきり言えば、子貢は、顔回に嫉妬していたんだ! まぁ、男の焼きもちってやつだな。』と言うんですよ。」
子貢曰く、「無言。」
子曰く、「神北、話を続けなさい!」
神北曰く、「子路先輩曰く、『子貢の奴が、“折り入って相談があるんです。”と訪ねてきた。』そうです。」
子貢曰く、「俺は相談なんかに行ってないぞ! これは先輩の作り話です!」
子曰く、「神北、話を続けなさい!」
神北曰く、「その相談と言うのが、子路先輩曰く、『子貢は泣きながら、“先生は、顔回ばかり可愛がって、これ見よがしに身贔屓(みびいき)するんですよ。 先生の身贔屓は他の門人から見ても露骨すぎる。”』と俺に訴えるんだよ。」
子貢曰く、「俺は泣いてなんかいない! 訴えてもいない! そんなことは一言も言ってないぞ! これは何かの陰謀だ!」
子曰く、「神北、話を続けなさい!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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