2010年12月24日金曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート335

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート335」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき) 曰く、「私に無いものは何か! それは、心底より尊敬と信頼できる師と心を許せる友人です。」

子曰く、「ほう・・・その師は、私と言うことだね!」

神北曰く、「はい、そうです。」

子貢(しこう)曰く、「君には師も共に語らう友人もいないと言うことですか?」

神北曰く、「はい、皆さんにお会いするまでは、追い落とすか、追い落とされるかの世界に身を置いていましたので、心から尊敬出来る師や真の友人などこの世界にいる訳は無いと決めつけておりました。 そのことについて何の疑問も感じておりませんでした。 しかし、先ほど先生に『私の心を許せる愛弟子とする。』と言っていただけたことが何よりも嬉しくて・・・ そして今、私の中には、先生と共に、生涯お付き合いをお願いしたい友人が三人できました。」

子曰く、「三人とは?」

神北曰く、「はい、子貢さん、顔回(がんかい)さんに子路(しろ)先輩です。」

子曰く、「子貢や回なら歳の頃も同年代だろうから、お互いに話をわかりあえると思うが、親子に近い年のひらきがある子路とは・・・ はてまた、何故だね?」

神北曰く、「私は、孔子先生の弟子になるために、子路先輩に近づきました。 それは、弟子の中で最古参で、最年長です。 先生に一番近く、言いたいことを言えるのは子路先輩の一人くらいなものだと弟子同志の噂話を小耳にはさみました。 それから、先輩の後をつけて、接触の機会を狙ったんです。」

子貢曰く、「それで、子路先輩行きつけの飲み屋で『神北と名乗れ』と名前をつけられたんですね!」

神北曰く、「はい、そうです。 必ず週のうち2~3回は寄っていく、いきつけの飲み屋で、子路先輩が後輩を引き連れて貸し切りの飲み会があることを知って、この時とばかりに、子路さんに近づいたんです。」

子曰く、「ふむふむ・・・ 先を続けてくれたまえ。」

神北曰く、「子路先輩のおごりで、タダ酒が飲めるとばかりに、店に入りきれない門人の方々が集ってこられましたよ。 ところが、当の子路さんの隣には、誰も座らないのです。 どうしてなのかと門弟の方の御一人に伺ったところ、『酒に酔った子路先輩に捕まってからまれたら最後、ひどい目にあわされた門弟が何人もいるんだよ。』と言われまして・・・ 『ひどい目とは、どんな目に会うんですか?』と聞いたんですよ・・・ 『先輩のおごりで飲めるのはありがたいが、近くに寄りたくない! 近くにいたばかりにとばっちりを受けて、手足の骨を折られ、ケガをした者が何人もいるんだぞ! 誰も隣なんかに恐ろしくて寄らないよ! 悪いこと言わないから、身の為と思って近寄らないほうが利口だぜ!』とこういうことなんです。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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