2010年12月21日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート332

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート332」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

神北(かんぺき)曰く、「いえ、先生ほどの賢者になられると、人の思っていることが、すぐにわかってしまうのではないかと?」

子曰く、「神北君! それは読心ということですか?」

神北曰く、「はい、そうです。 先生は、心眼が開かれておられて、人の心を読むことが出来るのではないかと思いまして・・・ この機会に質問をさせて頂きました。」

子曰く、「人のもの言い、仕草で、その人の心の状態、つまり心理状態は、おしはかることが出来るでしょう。 私でなくとも神北君も子貢(しこう)も、やっていることですよ。」

神北曰く、「はい、ですが、それを越えた先生の霊眼で本人の気付かない事までわかっておられるのでは・・・と思いまして。」

子貢曰く、「神北君の言いたいのは、インスピレーション、つまり霊感というやつですね!」

神北曰く、「はい、人には言えない秘密にしていることも、わかってしまうのかと考えた次第です。 先ほどの眼鏡にかなった門弟の方も私の心を読んでわかっておられるのではないかと聞いてみたかったんです。」

子曰く、「無論、全てがわかるわけではないが、わからない訳でもない! しかし、いちいち人の心を読んでいれば、相手のいらぬ想念のゴミまでいただくことになるんだよ。 また、そんなことばかりしていると、いずれ心が病んでくることになる。 疲れるんだ! それより話が出来る相手なら直接本人に聞くことが一番だ。 神北君に本音を言ってくれることが本人の意思を確認することであり、私も尊重することができるというものだよ!」

神北曰く、「そうですか。 わかりました。 それでは、子貢さんに質問しますよ。 私の心を読んでいませんでしたか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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