本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート328」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「確かそんな話をしたね! 神北君、同時期に霊公夫人の南子(なんし)と会見したことがあるんだ。 私のお供に子路(しろ)がいて、そばで耳打ちするんだよ。 『先生、夫人は不倫で有名な方です。 先生の名に疵(きず)がつくことは困ります。』と苦瓜と渋柿を合わせて食べたような顔をして言うから、その時、子路に言ったんだ、『私は子路に誓うよ! 私は疚(やま)しいことはこれっばかりもしてないよ。 もしも過(あやま)ちを犯したなら天が私を罰するだろうよ。 他ならぬ天がね。』と言ったことがある。」
子、南子を見る。 子路説(よろこ)ばず。 夫子(ふうし)これに矢(ちか)って曰く、予(わ)が否(すまじ)き所の者は、天これを厭(た)たん。 天これを厭(た)たん。
神北曰く、「そんなことがあったんですか。」
子曰く、「霊公は、もういけませんか!」
神北曰く、「はい、義父は、この二、三日が山だと言ってきました。 霊公亡き後の家督争いを非常に心配しております。 跡目をめぐってどちらの側につくかの派閥争いも起こっています。 ちょっとしたことで内乱がおこりかねません。 霊公亡き後の事を内内の政治顧問として御相談にのってい欲しいとのことです。」
子曰く、「祝鮀(しゅくだ)殿の御事情ならび御心痛は痛いほどわかりますよ。 神北君、ひと昔前に、子路(しろ)とこんなやり取りをしたことがあるんだ。 子路が私に『もし衛の君主に招かれて政治を任せられたなら、先生は何から始めますか?』とこんなことを問われたんだよ。」
神北曰く、「それで、先生は、子路先輩に何とお答えになったんですか?」
子曰く、「神北君、せっかくの料理だ、食べながらでかまわんからね! 遠慮しないでくれたまえ!」
神北曰く、「はい、そうさせて頂きます。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿