本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート327」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「子貢(しこう)よ、言葉を慎みなさい! 神北(かんぺき)君、子貢の非礼を許して欲しい。 子貢は人の心を逆なでするとこがある。 しかし、これを良き持ち味として使いどころを弁(わきま)れば、人を生かす才能に変わると思うのだがね!」
神北曰く、「はい、イライラしていたもので、つい言葉を荒げてしまいました。 お許し下さい。」
子曰く、「話を戻すが、神北君、義父の祝鮀(しゅくだ)は、私に用向きがあるのではないのか?」
神北曰く、「はい、そうです。」
子曰く、「その用とは何かね?」
神北曰く、「はい、先生が、衛国の君主の霊公様に愛想を尽かされ、魯国へ帰ってしまわれたことを義父は、私に、『衛から、人財と言う宝を失った。 非常に残念でならぬ!』と言っておられました。 義父は私に、『孔子の弟子となり潜入せよ! 先生と接触して、内密に政治顧問をお願せよ!』との命です。 もう一つの命は、孔子先生の許可を得て門弟の中でこれはと言う人物を見つけて私の所へ連れて来るように託されました。」
子曰く、「そうであったか! 神北君、私が衛国を去ったのは、こんな理由からです。 それは、霊公様は、私に軍隊の陣立てについて質問ばかりするので、『私は、神や先祖を祀(まつ)る儀礼については、いささか学んでおりますが、軍事については学んでおりません。』と返事をして、霊公があまりにもものわかりが悪いもので、嫌気がさした。 それで翌日衛国をさよならしたんだよ。」
衛の霊公、陳(じん)を孔子に問う。 孔子対(こた)えて曰く、俎豆(そとう)の事は則ち嘗(かつ)てこれを聞けり。 軍旅(ぐんりょ)の事は未だこれを学ばざるなり。明日(めいじつ)遂(つい)に行く。
神北曰く、「そうでしたか。 そう言えば、霊公様の南子夫人の振舞いにも困ったものだと義父におっしゃったそうですね。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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