本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート326」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「神北(かんぺき)君、まず、あなたの名前だけでも先に教えてくれませんか?」
神北曰く、「はい、わかりました。 私は、衛の国の生まれで、名字は祝(しゅく)、名は歓迎(かんげい)です。」
子貢曰く、「祝歓迎君! これ以降は、何と呼んだらいいですかねぇ?」
神北曰く、「先生に決めて頂ければ・・・」
子曰く、「神北君にも知られたくない事情もあるだろうから、このことを知っているのはわれわれ三人だけだ。 今まで通り、神北で通すことだね!」
子貢曰く、「先生の言われる通りですね! それでは、今まで通り、神北君と呼びます。」
神北曰く、「先生、御察し下さりありがとうございます。 私は、衛の内務大臣の祝鮀(しゅくだ)の命を受けてここに、魯国の先生の所に来たのです。」
子曰く、「祝鮀の命とは?」
神北曰く、「衛の霊公が重い病にかかっております。 今こうしている時も命が危ない状態です。 私の妻の父親が祝鮀で、義父になります。」
子曰く、「神北君は、祝鮀の娘婿ということですか!」
神北曰く、「はいそうです。 ただし、私は婿養子ではありません。 もともと同じ『祝』姓です。」
子曰く、「これは私事だが、昔、女房で失敗して苦労したものでねぇ・・・ それ以来、人の相を見ることも勉強し、それなりに研鑽をつんできたのだが、実に奥方は福相をしておられる。」
神北曰く、「おそれいります。」
子貢曰く、「ここだけの話、神北君は奥方の尻にひかれているのかい?」
神北曰く、「子貢さん、それは私に対して失礼ですよ! ただ、私は祝鮀の娘をもらっただけで、親戚からも歓迎が養子にいったと勘違いされています。 未だに『内務大臣祝鮀の養子婿の歓迎君です』と紹介されているんですよ! ・・・正直、『俺は婿養子じゃないぞ!』と言い返してやりたいのですがね・・・ 大人気ないことですからね。」
子貢曰く、「そうか、それは失礼した。 君も意外に苦労しているんだ。」
神北曰く、「子貢さん、お言葉を返すようですが、『君も意外に』とは失礼じゃないですか!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿