本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート324」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「先生、この方が奥様です。」
子曰く、「どれどれ・・・ ほうほう・・・ ぽっちゃりして、鼻が低くて、耳が大きくて福耳だね。 笑顔がいいねぇ~。 私の好みの女性だ!」
子貢曰く、「そうですよね! おかめ顔で、いかにも福相ですよね! 神北(かんぺき)君、めったにない美人ですから見て下さいよ!」
神北曰く、「・・・ この方ですか? 私もどこかでお会いしたような気がしますが・・・なかなかのおかめ顔・・・いえ、かわいい方ですね!」
子貢曰く、「神北君! 実はね、奥方から御主人が、今、魯国のどこに出張されておられるか聞いて来たんですよ!」
神北曰く、「そうですか。 さすがに手際がいいですね。」
子曰く、「神北君! 顔色が優れんようだが?」
神北曰く、「そうですか? 鏡が無いのでわかりませんが・・・ちょっと席を外させて頂いてトイレをお借りします。」
子曰く、「料理が冷めないうちに戻って来ておくれ!」
神北曰く、「はい、すぐ用を足してきます。」
席を立った神北は、動揺を抑えながらもトイレに向かった。
神北心の中で呟いて曰く、「何と言うことだ! あの写真を見せられちゃこれ以上隠し通す訳にはいかんな。 ・・・しかし、あの子貢と言う奴は、嫌な奴だ。 俺の心を読んでいるのか、やっぱり・・・ 言葉巧みに、この歓迎様をここまで追い詰めるとは・・・ しかし、的に回したら比奴(こやつ)は恐いな。 ・・・しかし、子貢の奴にトイレに追い込まれるとは実に悔しい! これが本当の雪隠詰(せっちんづ)めだ。 なんちゃって・・・ もうこの期に及んで白(しら)を切る訳にはいかんからな。 出すもの出したら全てを洗いざらい先生に話すとしよう。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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