本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート320」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
迎賓の間では、円卓のテーブルが用意されていた。
子曰く、「さあ、二人とも座ってくれたまえ。 まずは食前酒で乾杯しよう。」
三人ともグラスを取った。
子曰く、「三人の出合いに、そして、それぞれの御両親に、それぞれの御先祖様に・・・ では、乾杯!」
子貢(しこう) 、神北(かんぺき)揃って曰く、「乾杯!」
子曰く、「神北君、今日の料理はフレンチだが・・・ 君の趣向に合いますかな?」
神北曰く、「はい、大丈夫です。」
子曰く、「今日は、フランスから空輸で極上のオマール海老が入ったとかで、フレンチになったと料理長が言っていたぞ。 メインはオマール海老だが、君の趣向に合いますかな?」
神北曰く、「はい、大丈夫です。」
子貢曰く、「神北君、私は衛の国の実家に帰ってましてね!」
神北曰く、「はい、そうですか。」
子貢曰く、「私の国の実家は、造り酒屋なんですがね。」
神北曰く、「はい、そうですか。」
子貢曰く、「実家に帰ってのんびりしている時に、とある所で、絶世の美女にめぐり会ったんですよ・・・」
神北曰く、「はい、そうですか。 それで・・・」
子貢曰く、「その女性は、気品があって、また気さくでね。 また話上手なんすよ。」
神北曰く、「ああ、そうですか。 それで・・・」
子貢曰く、「その女性は、結婚されているんですがね・・・ 御主人は魯の国に出張中だということで、留守でした。 ぜひ御主人にお会いしたかったんですがね・・・」
神北曰く、「はい、それで・・・」
子貢曰く、「奥様に伺ったところ、この御主人は、イケメンで、武芸全般に長(た)けていて、頭脳明晰で、仕事が出来る。 衛でもその名を知れる切れ者だそうですよ。」
神北曰く、「はい、それで・・・」
子貢曰く、「私は、そんな人物に是非面識を持ちたかったので、今度お帰りになられたおりには、ぜひ一度お会いしたいと、お奥様にお願いしたんでよ。」
神北曰く、「そんな方なら、私もぜひ一度お目にかかりたいものです。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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