本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート300」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子路(しろ)引き続き曰く、「神北(かんぺき)、お前、俺の話が済むまで、そこで会場に向いて立ってろ! では、話の続きだ。 先生がおっしゃるには、『いつもは回(かい)にライバル心むき出しの負けず嫌いの子貢(しこう)にしてはバカにしおらしい返事だったからね、私も気使っちゃってね!“子貢よ、そうだろうな。 お前ばかりか、私だって回には及ばないもんなぁ”』と慰めてやったそうだ。 そうですよね、先生!」
子曰く、「そうだ! そのように子貢に話をしたよ。」
子貢うつむいたまま曰く、「無言!」
子路曰く、「塾生諸君! 先生は弟子の君たちには、お気づかいをされているんだぞ! ありがたく思いなさい! ・・・ところが、俺については『同類』なんだ。 諸君! 『同類』と言う意味は、君たちと俺とは、扱いが違うということだ。 今朝、先生が俺にいきなりひどいことをするもんで、俺もカッときて、『先生は顔回(がんかい)と子貢には優しいですね! 俺にすることとは、ずいぶんと違うじゃないですか? 仁者たるもの、基本的人権を侵害してもいいんですかいね!』と言ったんだ。 諸君! 先生は、何と言われたと思うかね! ・・・先生は、やさしい眼差しでこう言われたんだ。 『それは子路の偏見というものだ。 私は子路だから遠慮がいらないのだよ!』 ・・・よく聞いたか? 俺に対しては、遠慮がいらないんだぞ! 君たちと俺との違いは、歴然としただろう。 俺は更に先生に念を押したんだ。 『それ、先生の本心ですか?』 先生は間髪いれずに、『 Yes I do. 』 と答えたんだぜ。 君たちにはお気づかいをされているんだ。 先生と俺は遠慮がいらない、人間孔子と人間子路の間柄ってこと、このやり取りでわかってもらえたと思う。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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