2010年11月13日土曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート294

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート294」だ。

諸君、昨日の引き続きであります。

司会進行役宰我(さいが)曰く、「顔回(がんかい)先生、塾頭補佐、並びに孔子塾跡目襲名、誠におめでとうございます!」

顔回、会場の拍手に応え、深々と一礼する。
残念なことに、この襲名式より、3ヵ月後に顔回は、風邪をこじらせ、肺炎がもとで四十一歳の若さでこの世を去ることになる。
孔子の死の三年前である。

宰我曰く、「それでは、孔子先生、本日のテーマ『善く生きる』です。」

子曰く、「え~、本日この壇上にいます子路(しろ)と顔回とでこんな話のやりとりをしたんです。『お前達それぞれに、いますぐなれるとしたら、どんな人物になりたいかね。 私になりたい自分像を聞かせてくれないかい?』と聞きました。 この会場の弟子諸君も子路や顔回のように自分に問うてみて欲しい。 すると先輩の子路は『車馬やブランドの服や毛皮のコートを惜しみなく友人と貸し借りし、ボロボロにされたって少しも気に掛けない、そんな太っ腹な人間になりたいものです。』と胸を張って答えたよ。 顔回は、『善行を自慢せず、苦労を他人に押し付けない。 そういう謙虚な人に成りたいです。』と例によって、手短な模範解答をしたよ。 すると子路が『では、先生は?』と訊くから、『そうだな、私はお年寄りには安心され、友人からは信頼され、年少者からは慕(した)われるような者に成りたいのもだなぁ。』と答えました。 諸君等は、何と答えますかな?」

顔淵(がんえん)・季路(きろ)侍(じ)す。 子曰く、盍(なん)ぞ各々(おのおの)爾(なんじ)の志(こころざし)を言わざる。 子路曰く、願わくは車馬(しゃば)衣裘(いきゅう)、朋友(ほうゆう)と共にし、これを敝(やぶ)るも憾(うら)み無からん。顔淵曰く、願わくは善に伐(ほこ)ること無く、労を施すこと無からん。 子路曰く、願わくは子の志を聞かん。子曰く、老者(ろうしゃ)はこれを安んじ、朋友はこれを信じ、少者はこれを懐(なつ)けん。

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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