本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート293」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
司会進行役宰我(さいが)曰く、「皆様、御静粛にお願いします。 司会の私も突然のことで、何も聞かされておりません。 多少動揺しております。 1~2分ほどお時間を下さい。 その間、皆様ここで肩の力を抜いて深呼吸をして頂いて、リラックスしてお待ち下さい!」
宰我、孔子先生の所へ駆け寄る!
宰我曰く、「先生、驚きました・・・ 回(かい)さん、襲名おめでとうございます!」
顔回(がんかい)曰く、「私も会場へ来てわかったことです。 自分が一番驚いています。」
子曰く、「これでいい! これでいい! このサプライズがたまらないんだ。」
宰我曰く、「先生、回さんに襲名の御挨拶をして頂かなくてもよろしいですか?」
子曰く、「それはそうだ! 回よ、晴れの舞台だ、塾生諸君に挨拶してきなさい。」
顔回曰く、「私、こういう場が一番苦手なんです。 他の人に代わってもらえないでしょうか?」
子曰く、「回よ! この期に及んで何を言うか! 腹をくくれ! さあ、挨拶に行って来なさい。」
司会進行役宰我曰く、「それでは、皆様、お待たせいたしました。 孔子塾後継者、塾頭補佐顔回先生の御挨拶です。 会場の皆様、拍手でお迎え下さい! では、顔回先生、どうぞ。」
顔回は震える足を気持ちで押さえながら演壇に向かう!
顔回曰く、「え~、本日は晴天なり! 本日は晴天なり! テスト、テスト! ただいまマイクのテスト中! え~、塾生の皆様、高いところより失礼します。 只今孔子先生より御指名を頂きました顔回です。 私も突然のことでありましたので、大変驚いております。 身に余る光栄ですが、それにもまして責任の重さを、今は痛感しております。 子路(しろ)先輩を差し置いての後継でありますが、子路大先輩の御推挙もありました。 子路先輩、お心遣い、誠にありがとうございます。」
子路、心中で呟いて曰く、「・・・俺は何も推挙なんかしてないぜ! 先生から今朝聞いたばかりだ! 回の奴、意外と調子いいんだからな! ま~、いいか。」
続けて顔回曰く、「塾生の皆様、ふつつか者ですが、いく久しくお引き立てのほど宜しくお願い致します。」
会場から万雷の拍手が起こる。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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