本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート292」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子曰く、「多少腫れているが、それがどうしたんだ?」
顔回(がんかい)曰く、「芸能人は目が命! 私の取り柄は、この『澄んだクリクリおめめ』なんです!」
子曰く、「回(かい)よ! 大した腫れじゃない。 相変わらず、いい男だぞ!」
顔回曰く、「先生がそうおっしゃって頂けるのなら自信が持てます!」
子曰く、「子路(しろ)もお前が孔子塾の跡目を継ぐことを快く承諾してくれた。 お前の後ろ盾になってくれる! 子路、そうだね!」
子路曰く、「おうよ! 可愛い弟弟子だからな! 俺がついてる! 何も心配するな。 お前の跡目を邪魔するやつは、俺が俺が許さん! 首根っこひっ捕まえてへし折ってくれるわ!」
子曰く、「おいおい、乱暴なことをするんじゃないぞ! では子路よ、回よ頼むぞ。」
子路、顔回揃って曰く、「はい!」
先生は、席を立ち、演壇に向かう。
子、演壇のマイクを取って曰く、「諸君、元気ですか! 孔子であります。 本日は、孔子塾総合講義でありますが、その前に私より重大な発表があります。 私も来年には数え七十の古希(こき)を迎えます。 孔家一門の発展のためにも、儒学精神普及のためにも、そろそろ私の跡継ぎを指名する時機がが訪れました。 諸君には、突然のことですが、私なりに、考えに考えて、心を無にしての結論に至りました。 この場を借りて、後継者を発表します。」
会場から、割れんばかりの大歓声とどよめきがおこる。
司会典礼役宰我(さいが)曰く、「会場の皆様、御静粛にお願いします!」
子、続けて曰く、「それでは発表します。 私の跡目を継ぐ者は・・・」
会場は一瞬静まり返る。
「孔子塾徳行科担当講師、顔回! であります。」
顔回起立して、会場に向かって深々と一礼をする。
会場から、塾生皆起立し、万雷の拍手が起こる。
子、続けて曰く、「今のところは、塾頭補佐として、私の代わりを務めてもらいます。 諸君、まだまだ若い未熟者ですが、塾生諸君の厚いご厚情を頂き、孔子塾発展のために御力を貸して頂きたい! 私からも切に希望するものであります。 以上。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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