本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート276』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
下男は、ドアの隙間にバールを差し込んだ。
下男曰く、「旦那様、こじ開けますが、本当によろしいですね!」
子曰く、「くどいぞ!」
下男は力いっぱいドアをこじ開けた。
下男曰く、「旦那様、開きました!」
子曰く、「御苦労! では、入るぞ!」
子路の部屋に入って、孔子は思わず臭くて鼻を押さえた。
下男曰く、「これはひどい! 『男やもめにうじがわく』とは昔の人は上手いこと言いますね!」
子曰く、「感心している場合じゃない! 早く窓を開けなさい! 臭くて息ができん。」
下男曰く、「先生、窓を開けました!」
子曰く、「こんなに狭い部屋なのに、子路(しろ)はどこにいる!」
下男曰く、「先生、この押入れの中じゃないですか?」
子曰く、「さっさと開けなさい!」
下男は押入れを開けた。
そこには酒に酔い潰れて大いびきをかいている子路が寝ていた。
下男曰く、「子路様!起きて下さい! 先生が来てますよ! 子路様!起きて下さい!」
子曰く、「子路、起きろ! 喝ッ!」
孔子は、子路の頬を軽く叩いた。
子路寝ぼけて曰く、「俺様が『“こ”の一番』だぞ! 先生~、いのち~。」
子曰く、「子路、起きろ! 目を覚ませ!」
子路目を開けて曰く、「あっ先生! これはこれはお久しぶりです! 先生、ここはどこですか? ふにゃふにゃ・・・」
子曰く、「子路の部屋だ! 起きろ!」
子路曰く、「もう少し寝かせて下さいよ。 もう少し・・・ ガァー ガァー ガァー」
下男に向かって子曰く、「バケツに水をくんで来てくれ!」
下男曰く、「どうされるんですか?」
子曰く、「いいから、早くしなさい!」
下男曰く、「はい、すぐに!」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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