本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート277』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
下男曰く、「旦那様、水を汲んできました!」
子曰く、「子路(しろ)の顔に目がけて水を浴(あ)びせなさい!」
下男曰く、「えっ! 私がやるのですか? 旦那様、それはご勘弁を!」
子曰く、「さっさとやりなさい! 後の責任は私がとります。」
下男曰く、「旦那様、後の責任をとっていただけるのなら、先に責任をとってください!」
子曰く、「上手いこと言うね! おぬし、できるな! 下男にしておくにはもったいない。 塾生にならんか?」
下男曰く、「私は先生のお世話で十分でございます。 御遠慮します。」
子曰く、「君子とはいかんまでも、それなりになるのにおしいことだ。」
下男曰く、「旦那様、私は恐ろしくて出来ません。 子路様を怒らせると大変なことになります。 何をされるかわかりません。 お~、恐ろしや、恐ろしや。 くわばら、くわばら!」
子曰く、「この臆病者! バケツを貸しなさい! 老骨に鞭うって私がやるわ!」
孔子先生は、近くにあった「孫の手」を腰に差し込んで、バケツを持って子路の口にゆっくりと流し込んだ。
最後の水を流すと、子路は咳こむように「ゴホ ゴホ ゴホ」と水を吐き出した。
孔子先生は、すかさず、腰に差していた「孫の手」をとって、子路の耳元でバケツを叩いた。
子曰く、「子路、起きろ! (ガンガン ガン) 子路、起きろ! (ガン ガン ガン) 子路、起きろ!」
これには寝起きの悪い子路もたまらなかった。
子路曰く、「ゴホ ゴホ ゴホ どこのどいつだ、俺の寝込みを襲うとは! ふていやつだ。 首根っこへし折ってくれるわ。」と飛び起きた。
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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