2010年10月17日日曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート267

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート267』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

子貢(しこう)一人つぶやいて曰く、「木札に書かれた『祝』の文字とは、何を意味しているのだろうか?」

従者曰く、「だんな様! 何を手掛かりに探すのですか?」

子貢曰く、「『祝』という文字だ!」

従者曰く、「『祝』の文字だけですか・・・ それだけじゃ、雲や風を掴(つか)むような話ですよ!」

子貢一人つぶやいて曰く、「お前に言われなくてもわかっとるわ。 そうだ! 霊性心からくる霊感というものを引っぱり出せばわかるかもしれないな。 理屈を言わなきゃ霊感が出てくると先生が言っていたな。 俺は理屈っぽいところがあるからな。 よし、理屈を言わないことにしよう!」

従者曰く、「だんな様、何をブツブツ独り言を言っているのですか? 気持ち悪いですよ!」

子貢曰く、「・・・ おい、ひらめいたぞ! 『祝』は人の名字だ。」

従者曰く、「だんな様、衛(えい)の国にも、祝さんは大勢いますよ!」

子貢一人つぶやいて曰く、「お前にいちいち言われなくともわかっとるわ。 ・・・ そういえば、先生が魯の大夫(たいふ)季康子(きこうし)との対話でこう言ったと聞いたことがある。 

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子、衛の霊公(れいこう)の無道を言う。 康子曰く、「それはかくのごとくんばなんぞ喪(ほろ) びざる」。 孔子曰く、「仲叔圉(ちゅうしゅくぎょ)は賓客を治め、祝鮀(しゅくだ)は宗廟を治め、王孫賈(おうそんか)は軍旅(ぐんりょ)を治む。 それかくのごとくんば、なんぞそれ喪びん」。

先生が『衛の霊公は為政者として失格だ。』と批評した。 
季康子は早速聞き咎めてこう言った。『あなたの言われることが事実なら、国は亡びているはずではないか。』
すると先生は『それは短見(たんけん)です。 衛では、外務大臣じ仲叔圉、内務大臣に祝鮀、防衛大臣には王孫賈という人物が控えています。 このように各部署に有能な人材を得ている以上、衛の国は安泰です。』と答えた。

・・・・・・・・・・

確かそう聞いたな。 待てよ・・・ もしかして・・・ 『祝』の文字は内務大臣の祝鮀のことかもしれんな。 とにかく実家に戻ったらすぐ調べるとしよう。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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