本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート268』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)は実家に着くと、内務大臣の祝鮀(しゅくだ)の臣下に神北(かんぺき)そっくりな者はいないか調べることにした。
子貢の実家は代々の造り酒屋で、衛国御用達の家柄であった。
そんなことからも、店(たな)にでいりする商人(あきんど)やお届けにあがる内務省の役人とも贔屓(ひいき)があった。
そんなこんなで、どうやら祝鮀の娘婿に良く似ているという情報を得た。
従者曰く、「だんな様! だんな様! 大変だ!」
子貢曰く、「おお、唐変木(とうへんぼく)、遅かったな!」
従者曰く、「ハァ ハァ ハァ ハァ・・・だんな様! わかりましたよ。」
子貢曰く、「ずいぶんと息を切らしているじゃねぇか。 水でも飲め!」
従者曰く、「いえいえ水は結構ですよ。 水はもったいない。 ここの造りたてのお酒をとりあえず一杯お願いします。」
子貢曰く、「おい、唐変木、慌てるな。 後でゆっくり飲ましてやるよ。 ここは売るほどあるんだ。 まず水を飲んで落ち着け! ほら、水だ!」
従者曰く、「ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ あ~ぁ、うめぇや! ・・・そうだ、そうだ。 だんな様が私めに描いて下さった人相書きの男にそっくりの者がいるとのことでした。」
子貢曰く、「誰にそっくりなんだ?」
従者曰く、「祝大臣の娘婿で、同じ『祝』です。」
子貢曰く、「神北の野郎、結婚していたのか。 大臣の娘婿とは恐れ入ったな。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿