2010年10月14日木曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート264

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート264』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

顔回(がんかい)曰く、「先生は、生来の忠恕(ちゅうじょ)の教育者なのですね!」

子曰く、「おいおい、回よ、私をヨイショして棚の上のボタモチに祭り上げてはいかんぞ!」

顔回曰く、「いいえ! 先生、覚えておられますか? 子、匡(きょう)に畏(い)す。 顔淵(がんえん)、後(おく)る。 子曰く、“われ女(なんじ)をもって死せりとなす”。』 先生と子路先輩と門弟数名が匡の国で暴徒に取り囲まれて逃げる時に、私一人が皆にはぐれてしまいました。 私は必死で暴徒の群れをかいくぐって、先生一行を追いかけました。 ようやく私は先生に追いついて、先生の顔を見るなり胸がジーンと熱くなりました。 先生は私の顔を見るなり『おお、生きていたか!』 私はまたジーンと熱くなりました。」

子曰く、「覚えているぞ! 忘れはしまい。 顔回曰く、子在(いま)す。 回なんぞ敢(あえ)て死せん。 回は私にこう言った、『先生の生きておられます限り、どうして私が先にしねましょうか!』 あの一言は、うれしかったぞ!」

顔回曰く、「先生、厩(うまや)が火事にあった時のことを覚えていますか?」

子曰く、「よ~く覚えている。」

顔回曰く、「先生が朝廷から退出してこられて、何事も無かったかのように落ち着かれていました。 そして先生が厩番に最初に言われた言葉を忘れられません。」

子曰く、「よく覚えているぞ!」

顔回曰く、「『怪我人は無かったか?』 馬の安否ではありませんでした。 厩の管理責任者の厩番を責めることもありませんでした。」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを

天意天風

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