本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート263』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
顔回(がんかい)曰く、「子貢(しこう)君と他に何を話されたのですか?」
子曰く、「回よ、子貢に関心があるのかね?」
顔回曰く、「はい、私とは年も一つ下で年子(としご)の実の兄弟のようなものです。 性格の違いもありますが、お互い良きライバルです。 私は彼の行動の実践において間一つ遅れるところがあります。 機転の利(き)くところと俊敏さは真似ができません。 私はじっくり考えて行動するタイプなので、彼を見ていると何かと刺激になります。」
子曰く、「ほぉ、そうかね! お互い切磋琢磨して自分を磨き、向上していくことははなはだ良き事。 門人全体の意識も高まろう。 大いに結構だ。」
顔回曰く、「して、何を話されたのですか?」
子曰く、「回には、時おり話していることだが、『どうして先生には、霊魂の固有性能を見分けることが出来るのですか?』と子貢に問われた。」
顔回曰く、「それで、何とお答えになったのですか?」
子曰く、「『霊魂には心がある。 その心を霊性心と呼んでいる。 霊性心は、我々人類の精神のみに特有された極めて優秀性を有する最高給のものだ。かの霊感とか霊智とかいうような特殊なものは、いずれもこの心が発露するものだ。』と答えたが、子貢も『正しい霊感、霊智』に興味を持ったようだ。」
顔回曰く、「それはそれは良かったです。 先生が私一人のときだけのマンツーマンで話される内容ですね。」
子曰く、「そうだね。 霊性心の話をしたのも、彼は器としては最高のものであっても、器のままでいて欲しくはないのだ。 その器を使いこなす存在になりかわって欲しいと願っているからだよ。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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