本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート262』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)と入れ違いで顔回(がんかい)が孔子書院の控えの間に訪れた。
顔回曰く、「顔回です。 先生、お呼びでしょうか?」
子曰く、「おお、回よ! 中に入ってきておくれ。」
顔回一礼して曰く、「失礼します。」
子曰く、「さぁさ、ここにお座りなさい。 茶を入れよう!」
顔回曰く、「先生、どなたかお客様が来られていたのですか?」
子曰く、「いいや、客ではない! 先程まで子貢と話をしていたんだ。」
顔回曰く、「子貢君とですか。 このところ彼とゆっくり話をしていませんので、顔を合わせたかったですね!」
子曰く、「そうか。 実は、子貢には私の用向きを頼んだ。 しばらくの間留守をする。 すまんが、回よ! 子貢留守中に代理を務めてくれないか?」
顔回曰く、「私は司会典礼役は、子貢君のように慣れていませんので代理が務まりますか・・・ わかりません。」
子曰く、「いや、司会典礼役は、宰我(さいが)に代わってもらう。 回を呼んだのも他でもない、この機会に孔子塾の塾頭補佐をしてもらえんか! 門弟にも通達しておこう。」
顔回曰く、「塾頭補佐ですか! 申し訳ありませんが、回は子路(しろ)先輩を差し置いては出来かねます。」
子曰く、「子路に断っておきたかったが、毎日顔を出していたものが、このところ、一切t私の所に顔を出さないんだ。 性急ですまんが、これは是非に回に頼みたい!」
顔回曰く、「はい、子路先輩が快く了承して頂ければ、仰せの通りに・・・」
子曰く、「では、臨時ということで受けてくれ!」
顔回曰く、「はい、わかりました。」
子曰く、「さあ、朝積みフレッシュハーブティーだ。 一服しなさい!」
顔回曰く、「はい、いただきます。 ・・・子貢君の用向きとは何ですか? かなり急ぎの用なのですね!」
子曰く、「急ぐと言えば、そう言えるかな! まぁ~それはそれだ。 私も4~5日親戚の結婚式で留守をする。 留守中よろしく頼むぞ!」
顔回曰く、「はい、かしこまりました。」
子曰く、「先ほど子貢が、回の才能に嫉妬していると言っておったぞ。」
顔回曰く、「子貢君は、私の持っていない政治家としてなしていく弁舌の才があるじゃないですか! 私への嫉妬は私の預かり知らぬところです。」
子曰く、「回よ! それだけ注目の的で、一目置かれているんだよ。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿