2010年10月5日火曜日

論語と算盤と天風哲学と電卓~論語創作ものがたり パート255

諸君元気ですかい、天意天風であります。
本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート255』だ。

諸君、昨日の引き続きであります。  

子貢(しこう)曰く、「はい、先生のおことばですが、私はお聞きするだけで実感がともないません。」

子曰く、「さもあらん! 今は聞いて知っておくだけでもよい。」

子貢曰く、「先生は齢(よわい)五十にして天命を知ったと聞いておりますが、先生の天命とはいかに?」

子曰く、「『道に志し、徳に拠(よ)り、仁に拠(よ)り、芸(げい)に遊ぶ。』 つまり、道を目標とし、徳を身につけ、仁を実践し、教養を広める。 これが私の生き方である。 またライフワークである。 この生き方による生き様を弟子たちや後世に生まれてくる弟子たちに伝え残すことである。」

子貢曰く、「それが先生の天命なんですか?」

子曰く、「そうだ。 何人ももれおつことの無い天命の大使命は、万物の霊長たる人間として宇宙原則に即応して、この世の中の進化と向上とを現実化することに努力するべく現象界に生まれてきたのである。 子貢よ、君もその一人なんだよ!」

子貢曰く、「私もそうなんですか? しかし、私は先生のような非凡な才能は持ち合わせておりません。」

子曰く、「『われは生まれながらにしてこれを知る者にあらず、古(いにしえ)を好み、敏(びん)にしてもってこれを求むる者なり。』 つまり、私だって先天的に才能があった訳じゃないんだ。 子貢よ、『習慣は第二の天性』と言うだろう。 先人の業績をしたって、それを倦(う)まず弛(たゆ)まずその『第二の天性』でただ研究研鑽(けんさん)しただけなのだ。」

子貢曰く、「それにしても、『第二の天性』で磨くと言っても、本来持ち合わせている素材や素質があろうと思うのですが、いかがでしょうか?」

この続きは明日また・・・。 
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風

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