本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート253』だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「先生、霊門の扉が開かれるとどうなるんですか?」
子曰く、「子貢よ、君も承知の通り、私は、『朝(あした)に道を聞(き)かば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり。』と言ってきている。 只今も変わってはいない。 霊門の扉が開かれると、わが意識の心耳に妙(た)えなる魂の囁(ささや)きを聴くことができうるんだよ。」
子貢曰く、「本当に『魂の囁き』を聴くことができるんですか?」
子曰く、「できる!」
子貢曰く、「先生は常に聴いておられるんですか?」
子曰く、「齢(よわい)六十を過ぎてより、我が魂の囁きに心耳は素直に順(した)がって聴いている。」
子貢曰く、「魂はどのようなことを囁いているんですか?」
子曰く、「道を指し示してくれるんだ。」
子貢曰く、「道を指し示してくれるんですか?」
子曰く、「そうだ。」
子貢曰く、「例えばどんなことですか?」
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諸君、論語「公冶長篇」にこのように述べられている。
子、陳に在りて曰く、「帰らんか、帰らんか。 わが党の小子、狂簡にして斐然(ひぜん)として章を成す。 これを裁するゆえんを知らず。」
「さあ、一刻も早く故郷へ戻ろう。 あそこには若者たちが私を待っている。 あふれる意欲を持てあましている若者たちが。 色あざやかな布地は織ったが、仕立て方がわからぬ若者たちが。」
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子曰く、「子貢よ、私が陳の国に在ったときに、私の魂の囁きは、『一刻も早く生まれ故郷の魯の国へ帰りなさい!』と示唆されたんだ。 『聴き間違えはならぬ!』と思い、心静かにして『故障へ帰れとはどういうことですか?』とあらためて魂に問うたのだ。」
この続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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