本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート219」だ。
昨日の引き続きであります。
子路(しろ)曰く、「村長が音楽教室の戸を開けようとする刹那、中からオルガンの音と子供たちの歌声が聞こえてきた。」
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助役曰く、『村長、この小学校の校歌ですよ‼』
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子路(しろ)曰く、「村長はうなずきながら黙って戸を開けた。 その中を見ると大勢の小学児童が教室の中に所狭しと重なり合いながら一生懸命校歌を歌っていた。」
顔回(がんかい)曰く、「それはいったいどういうことなのですか?」
子路曰く、「教室に入りきれない子供たちだ。 それも俺の友達じゃない。 後でさゆりに聞いたら、この小学校で学んだ全ての児童の面影のホログラムだと言うんだ。 村長と助役と俺は中に入ってその歌声をしばらく聞いていた。 その中に子供の頃の村長と助役の姿もあったらしく、その姿を見る二人の頬には大粒の涙が流れていたのを覚えている。 歌っている子供の中から一人の少女がまっすぐこちらへ向かって歩いて来た。 学校童(わらし)のさゆりであった。」
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さゆり曰く、『村長さん、助役さん、ようこそいらっしゃって下さいました。 学校童のさゆりです。 子路ちゃん、ごくろうさまでした。』
村長曰く、『子供の頃にここで校歌を歌った懐かしい記憶があります。 私と助役の姿もありましたが、この光景はいったい何でしょうか?』
さゆり曰く、『これは、ここの小学校に学んだ児童全員の面影です。 村長さんと助役さんの面影もあったでしょう。 この校舎にはここで学んだ全ての児童の面影が大切に保存されているんですよ。』
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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