本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート216」だ。
昨日の引き続きであります。
子路(しろ)曰く、『村長さんの心の中が写ってきました。 村長さんは様々な問題を一杯抱えていて大変なんですね。 村議会を通さなきゃいけない懸案事項が目白押しですね!』
村長曰く、『それは私に与えられた職務であり責務であるから承知している。』
子路曰く、『村長さんの子供の頃の想い出が写っています。 こんな高い建物はありません! これは廃校になった小学校であります。 あっ、村長さんに目元がそっくりの少年が二宮尊徳像にいたずらしています。 あ~、このいたずらは度が過ぎるので言わないことにします。 もしかしてこの少年は村長さんかも? あっ、また助役さんらしき少年が廊下に立たされてます。 村長さんも助役さんもこの小学校の卒業生なんですね! 村長さんの心が写ってきました。 子供の数が少なくてしかたなく廃校にしたんですね。 この小学校を残そうと努力したんですが、議会決議で校舎の取り壊しが決まってしまったんですね。 村長さんは本当はこの小学校を残したいんですね。』
村長曰く、『そうです。 子路君、この村庁舎の外観をみたね。 バブル時代の箱物行政の産物だよ。 今は財政上、職員も削減してこの中は閑散としている。 若者は職を求めて都市に流れて、残るのは年寄りばかりだ。 しかしあの小学校はこの村の歴史でもある。 たくさんの児童が卒業して大人になっていったんだよ! 帰省した時に生まれ故郷のこの村の小学校を訪ねれば、その時過ごした記憶がよみがえってくるはずだ。 私もその一人だよ。 この機会にもう一度村にとって何が大切か考え直してみたい。』
子路曰く、『はい、それは村長さんの本心ですね! あっ学校童(わらし)のさゆりが写っている。 どうやら話し合いたいようです。』
村長曰く、『そうですか。 人命もかかっている。 急いで出かけましょう。』
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
0 件のコメント:
コメントを投稿