本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート213」だ。
諸君、昨日の子路(しろ)少年の話の中で、「鏡におじさんの心が写っているよ!」との会話のやりとりがあったね。
心を鏡と置きかえてみると、その鏡が曇っていたり、汚れていれば明瞭に鏡に写すことができませんな!
私、生前こんなことを申し上げていましたよ。
「どんな場合、どんな事物に対応するにも、常に意識を明瞭にしてこれに接するようにすること。 もっとわかりやすく言えば、いつもはっきりした気持ちで何事何物にも接すること。 これが先決問題なのである。 形容すれば、八面玲瓏(はちめんれいろう)磨き上げた鏡の如くあるべきである。 写真のレンズが曇っておれば、対称事物を明瞭にフィルムに印象しない。 これと同様で心が明瞭な意識で保持されていないと、心の前に現われた一切を完全に集中捕捉することはできない。」
八面玲瓏磨き上げた鏡は、どの面から見ても美しく鮮明な心の状態をさしているんです。
当然のことこのような心であれば、おのずと向かい合う人の心がおのずと写し出されてきても不思議ではないんですよ。
では、昨日の引き続きであります。
子路曰く、「村長さん、おまけに助役さんまでお詫びをして頂けるとは恐縮です!」
子貢(しこう)曰く、「先輩、小6の子路少年がそんな言葉づかいするんですか?」
子路曰く、「そんなことわかっとるよ! こんな気持ちで答えたんだということだ。 そこらへんのニュアンスをくんでくれないか。」
顔回(がんかい)曰く、「続きをお願いします。」
村長曰く、「秘書課長! 君の行為は職権乱用に当たるぞ! 処分はあとで検討するよ! いいね。」
秘書課長曰く、「はい、申し訳ありません。 以後気をつけます。」
子路曰く、「村長さん、課長さんを許してあげて下さい。 僕が不思議な鏡を使ったからいけないんです。 ですから私も人の心を乱用したんです。 ごめんなさい。」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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