本日の一日一話。
天風人語のテーマは「論語(ろんご)と算盤(そろばん)と天風哲学(てんぷうてつがく)と電卓(でんたく)〜論語創作ものがたり パート199」だ。
諸君、昨日の引き続きであります。
子貢(しこう)曰く、「先輩! 蜘蛛には手があるんですか?」
子路(しろ)曰く、「子貢君、おやじグモなんだ。 手もありゃ足もある。 つまりカニのハサミの部分をおやじグモの手であるとイメージしてくれたまえ。」
子貢曰く、「とりあえず了解しました。 先をお願いします。」
子路曰く、「おやじグモが額(ひたい)を指して『おい、クソガキ! お前が投げた懐中電灯が俺のおでこに当って額が割れた。 よ~く見ろよ! このキズ、どうしてくれるんだ。』と怒ってるんだ。 よ~く見ると額の真中の上部から左下に三日月型の切り傷があったんだ。」
顔回(がんかい)曰く、「それで先輩はどう答えたんですか?」
子路曰く、「『おやじグモさん、よ~く聞けよ。 そんな傷ひとつくらいで死にゃしないぜ! おやじが俺たちを脅かすからいけないんじゃないか! その傷のかたちは俺のじいちゃんと同じ三日月型の傷だ! じいちゃん曰くそれって“天下御免の向こう傷”と言うんだぞ。 男の勲章だよ。 つまり度胸の証だ。』」
子貢曰く、「おやじグモはただ驚かすだけで、人喰いグモではなさそうですね。 その先をお願いします。」
子路曰く、「おやじグモが俺に向かって『おい、クソガキ! お前いい度胸してるな。 たいがいは俺の姿を見るだけで、気絶するか腰抜かすかしょん便漏らすかだ。 俺に傷をおわせたやつはお前がはじめてだ。 ほめてやるぞ。』」
この物語の続きは明日また・・・。
今日一日、真我とともにあらんことを
天意天風
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